監督:キャロル=リード
出演:イーヴォ=カーン(ジェームズ=メイソン)、スザンヌ=マリスン(クレア=ブルーム)、ベッティーナ(ヒルデガルド=ネフ)、マーティン=マリスン(ジェフリー=トゥーン)、ハレンダー(アリベルト=ヴェッシャー)、ケストナー(エルンスト=シュレーダ)、ほか
1953年、イギリス
我が母の50年ぐらいの追憶の映画。福島の映画館で一度観たきりなのに、ラスト、ヒロインを送り届けるために犠牲になったジェームズ=メイソンが忘れられず、それ以外はタイトルさえ覚えていないのに「また観たいわねぇ」と言っている一本を
wikipediaで出演作を検索、年代で当たりをつけて、タイトルから推測できる内容で歴史物を除外、残ったのがこれだったので密林でぽちったら、見事にビンゴだったという映画でやんす。
ジェームズ=メイソンといったら「
スタア誕生」が印象深いので、わしも観たくて借りてきた。
1950年代、冷戦下のベルリン。軍医として働く兄を訪ねてベルリンを訪れたスザンヌ=マリスンは、義姉の旧友だというイーヴォ=カーンという得体の知れない男を紹介される。ベルリンの影で暗躍するイーヴォに、スザンヌは次第に惹かれていくのだった…。
脚本が「
ハタリ!」と同じ方だそうですが、スザンヌが義姉のベッティーナと間違えられて誘拐されてからがちょっと冗長な展開だった気もする… (´・ω・`)
ただ、ラスト、ままも印象的だったというイーヴォの死は、やはり名優ジェームズ=メイソン、ばっちりと決めてくれました (・∀・) この人は「
スタア誕生」の時もそうなんですが、なんちゅうか屈折した男の弱さがすごくうまいので、ヒロインを無事に西ベルリンに逃がすために囮になり、何とか逃げ出したけれども、西ベルリンにたどり着く前(東と西の間に緩衝地帯みたいなところが100mくらいあるので)に銃で撃たれて死んでしまうというシーンが、なんともせつのうございました ・゚・(つД`)・゚・ 。
しかし、イーヴォとスザンヌが隠れたトラックが怪しまれる原因となったのは、イーヴォになついていた少年(伝言とかやっている)のせいというのも何ともせつない ( ´Д⊂ヽ
そして、そのきっかけとなったトラックのエンジンがなかなかかからないシーンというのはごまんと観たような気がしますが、お約束っちゃお約束ですな。
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