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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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風の払暁&事変の夜 満州国演義1&2

船戸与一著。新潮社刊。

現在、「6」まで出ている船戸さんの最新作。やっと読み始めました。

それぞれに性格も仕事も異なる敷島家の4人兄弟を狂言廻しに、満州国の独立前夜から描く、壮大な叙事詩です。
長男の太郎は、外務省の官僚で、奉天総領事館勤務の参事官。結婚していて、最初は妻と2人暮らしでしたが、2巻で長男が生まれ、3巻で長女が生まれたところ。関東軍の暴走に頭を痛めつつ、日本のために立ち回ろうとするインテリゲンチャです。
次男の次郎は東京で暴行事件に巻き込まれ、片目を失ったのをきっかけに大陸へ。中国の東北部(後の満州)で馬賊となってます。1巻で部下を失い、2巻で復讐を果たすものの、馬賊には戻らず、特務機関にいいように使われている節も。
三男の三郎は関東軍の軍人で、1巻で憲兵隊に所属替え。2巻でお見合いをして、3巻中に結婚しそうです。次郎とは違った武闘派で、軍のためなら、兄に銃を向けることも厭わない石頭っぽい人物。
四男の四郎は兄弟の中で唯一の学生で東京に残っており、アナーキストに傾倒していましたが、特高に目をつけられて、義母と乳繰り合う仲になり、父の死後、上海へ送り込まれ、今も上海にいます。太郎とは違ったインテリなんだけど、なにしろ若くてものを知らないところにつけ込まれてる感じです。

この4人の視点で描かれる激動の時代、いったい、どんな結末をつけてくれるのか、楽しみに読んでいます。

ちなみに、全然関係ないんだけど、4人はそれぞれ「はいからさんが通る」の冬星さん、鬼島軍曹、少尉、蘭丸に当てはめて、よくできた漫画だったな〜と変なところで感心したり。
今のところ、無頼の徒である次郎くんがわし好みなんですが、日本の汚れ仕事なんかやらされるようになって、柳絮のように生きていくなんて口癖がちょっとむなしいのは、誰もが手を汚さずにいられない船戸小説にあっては宿命なのか…

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