監督:ジョン=スタージェス
出演:マックQ(ジョン=ウェイン)、コスターマン課長(エディ=アルバート)、ロイス(ダイアナ=マルドア)、マイラ(コリーン=デューハースト)、トムズ市長補佐官(クルー=ギャラガー)、私立探偵ピンキー(デビッド=ハドルストン)、JC(ジム=ワトキンス)、サンチアゴ(アル=レッティエリ)、ほか
音楽:エルマー=バーンスタイン
製作:マイケル=ウェイン
1973年、アメリカ
ジョン=ウェインの刑事物。アクションにロマンス、カーチェイスに銃撃戦と息もつかせぬ展開に満足な逸品です。
親友の刑事スタンを何者かに殺された警部マックQは、行き過ぎた捜査を署長や課長に咎められて、警察を辞め、私立探偵ピンキーのもとに転がり込む。警察の手も借りつつ、独自に捜査を進めるうち、マックQは、スタンの死と同日に起きた警官殺害事件の延長に、麻薬取引があることに気づくが、それは警察の内部にも食い込んでいた。
ダーティ・ハリーも真っ青な豪腕警部マックQ(ところでこのQは何の略?)がぐいぐいと切り込んでいく親友の死の謎。日頃、西部劇ではライフルを片手でぶん回すようなお方が拳銃では物足りないとばかりに1.5分間に32発も発射する連発銃を仕入れ、最後は銃撃戦もばりばり。
ところが、わしら視聴者は最初に見せられているわけです。警察官を不意打ち同然に殺したスタンの姿を。しかし、中盤、警察の中にも裏切り者がいるという展開になると、果たしてスタンが殺した警官はいい奴だったのか、悪い奴だったのか?という疑問となり、ラスト、マックQは鮮やかに事件を解決。マックQはまた警察に戻りましたが、安易なシリーズ物に流れないのがこの時代のハリウッドの矜恃でありましょう。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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