監督:イム=サンス
出演:チュ課長(ハン=ソッキュ)、キム部長(ペク=ウンシク)、パク=チョンヒ(ソン=ジェホ)、シム(キム=ユナ)、ほか
2005年、韓国
韓国現代史の一幕、1979年10月のパク大統領暗殺に材を取った政治ドラマ。
1979年10月、韓国中央情報部のキム部長は、パク大統領との晩餐会で大統領を暗殺するが、軍事政権は崩れず、暗殺に関わったキム部長や彼の部下、チュ課長らは処刑され、歴史に呑み込まれていくのだった。
ハン=ソッキュ氏の新作ですので喜び勇んで見ておりましたが、うーん、これ、年齢、いくつぐらいの設定なんだろう? わしよりも年上なんで、もっと落ち着いた感じをイメージしとったんですけど、なんか若造っぽいんだよね、課長なんだけど。むしろ、パク=チョンヒを暗殺したキム部長やってくれた方が良かったような気がする。著名度でいったら、圧倒的にハン=ソッキュ氏がいちばん高いだろうし。あえて、抑えたチュ課長にしたのだろうか? 興行的には怪しそうですが。俺だったら、キム部長やってもらうと思うんだけど。それぐらいの存在感はあるよ、この人は。
タイトルの「有故」とは「有事」のことで、要するに大統領にやばいことがあった場合ということでした。
ただ、映画としてはどこが終着点なのかわからず、パク=チョンヒが暗殺されても軍事政権に変わりはないし、キム部長もしきりに「民主主義のため」とか言うんだけど、そもそもの暗殺自体、突発的な感じに見えるし、最近、映画を見る時は「この話の着地点はどこなんだろうなぁ?」と考えながら見るのですが、この映画、着地点があるようなないような… だから、ラスト、いきなりキム部長もチュ課長もミン大佐も処刑されちゃうし、結局、韓国現代史の暗部について、こんなこともあったんじゃないかな、程度の話なのかなぁ?と思ったり。
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