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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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コキーユ

山本おさむ著。小学館文庫刊。

「我が指のオーケストラ」「どんぐりの家」「遙かなる甲子園」など傑作漫画を描かれた山本おさむさんの中編。

20年ぶりで中学の同窓会に出席した浦山は同級生の早瀬直子と再会し、中学卒業式当日に彼女が打ち明けたことを知らされるが、浦山には聞こえていなかった。20年ぶりの再会に接近し合う2人。だが、浦山はじきに小樽へ転勤することが決まっていた。

中学の卒業式で思いを打ち明けたはずなのに、相手には聞こえていないまま20年が経過してしまった男女の大人の恋物語。それにしても浦山くん、聞こえなかったのなら、聞き返そうよ (´・ω・`)ショボーン それだけで2人のその後は大きく変わったはずなのだが。と突っ込みを入れるのも野暮になりそうなきれいな話です。映画化もしたらしいんですが、とんと聞いた記憶がないなぁ。
で、例によってネットで探してみたら、小林薫さん、風吹ジュンさん主演でした。どうやら、原作と違って、早瀬直子が主人公のようです。

タイトルの「コキーユ」はジャン=コクトーの詩の一節「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」から取られています。作中でも、クラスのお別れ会で浦山からのプレゼント(プレゼント自体は全員で廻し合っているので誰のがもらえるかはわからないことになってますが)となってました。

ラスト、早瀬は亡くなり、浦山に美しい思い出を残します。これは、同窓会のたびにアバンチュールを2人が楽しまぬよう、みたいなことか?

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