いよいよランタオ島に上陸。ゼウスガンダムとの前哨戦、デビルガンダムの復活、ガンダムヘブンズソード、グランドガンダムとの戦いと並行して語られるのは傷ついたシュバルツの謎を探るレインと、デビルガンダム事件の真実。相変わらず隙がない展開だ〜 今川監督が「さらば師匠! マスター・アジア、暁に死す」のコンテを切った時に思わず「完」と書いてしまったように、これだけの展開を見せられると、スタッフも「続編はやらない」と言うほど燃え尽きたのかな〜とか思ったり。
静かな立ち上がりのバトルロイヤル当日。だが、ゴングが鳴らされると激しい戦いが繰り広げられるのはまさに決勝大会に勝ち残った強者たちゆえ。そこへデビルガンダムの復活、病院に潜入したレインは、シュバルツ=キョウジを知る。
で、ガンダムヘブンズソードの強襲に歯の立たないドモン。一方、レインはシュバルツ=キョウジを殺めようとするミカムラ博士を止め、デビルガンダム事件の真相を知る。ドモンを助けに駆けつけるアルゴとサイ・サイシー。シュバルツ、最後の戦いに、ついにレインもライジングガンダムを駆って出陣する。何度見てもすごいっすね。これだけの話を30分以内に収めちゃうんだもん。息もつかぬ思いで見ていたら、「ブリッジ・コレクション」が流れて、あ、やっと半分終わったのかと。それぐらいの密度だったよ。
グランドガンダム戦はそこまできつくないっす。ガンダムヘブンズソードで慣れたんだか、チボデーとジョルジュの他のシャッフルの面々とのあいだでは決して聞けない軽妙な会話が良かったのか。レインやシュバルツもバリヤー破りに専念してるしね。でもガンダムヘブンズソード戦に決して劣らない。チボデーとジョルジュの場合は、アルゴとサイ・サイシーのように前振りがないもんで、ジョルジュが「あなたと一度、徹底的にやりあってみたかったですね」と言うのが意外だった。でも、あとはなんちゅうか、肝心なところで外すチボデーらしさも、「俺はやりたいことは全部やった」と言ってのけるチボデーも、
「マリアルイゼさまぁぁぁ!!」と唱えるとあら不思議、火事場の馬鹿力を発揮しちゃうジョルジュも、ローゼスビットをとっさに弾に思いつく機転も、違和感ないっす。この2人の戦いはぜひ見たかった。でも掛け合いは満足っちゅうか。
で、ちくしょう、「シュバルツ散る」だ。言いたいことは毎度いろいろ言っている。最後の最後でようやく兄としてドモンを庇うシュバルツならぬキョウジ、手負いであってもマスターに劣らぬ強さ、
「あんたは俺の兄さんだぁぁぁ!!」と泣くドモンを見守る温かい眼差し、「わたしごとデビルガンダムを撃て!」と命ずる覚悟の深さ、「ありがとう、ドモン」に至っては涙で曇って何も見えないよ、兄さん!
しかし次は号泣必須の師匠の死だ。
どーでもいいのですが、シュバルツが病院に収容されているあいだ、彼を覆う布が1回ミカムラ博士にはがされた後、出てきたり、消えたり、動いてたりしているのがとっても気になりました。
「そんなことはどうでもいい!」ですか? この際、そうね。いや、使ってみたかったんすよ、このフレーズ。やっぱり1回見るたびに1度は使わんとね。もう、「流派! 東方不敗は〜!」以上に決まり文句ですもんね。
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