河出文庫。ロード・ダンセイニ著。中野善夫ほか訳。
いちばん最初に読み始めたのに、メインの「時と神々の物語」が終わってから、散発的な短文が続いて、飽きてきちゃって、最後まで読んでました。
20世紀初頭の話ですんで、かなり古いです。トールキンだってそれから30年も後だ。だから、この分野では古典に入るのかな、と思いますが、この世界観は類推するものを思いつきません。トールキンのような世界観はわりと多いんです。今回読んだ「ラプソディ」なんか影響受けてるそうだし、わしも影響受けまくってるし。でもダンセイニに近い世界を描く人はなかなかいないような気がする。単に読んでないだけかもしれませんが。わしもこの分野、読みまくってるというわけでもないもんで。
なにしろ、世界が運命と偶然がゲームをし、買った方がマーナ・ユード・スーシャイという神に「自分のために神を作れ」と言ったところ、マーナが神々を作ったものの、寝てしまい、目覚める時に世界も神々も消える、という独特の無常観がありますです。「一期は夢よ」ってのが近い?
だけど、小さくても神は神なもんですから、神々は世界を思うようにし、残酷で、さらにちっぽけな人間はもっとはかない。そんな世界でございました。
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