キョウジを初めとするカッシュ家の人びと、マスターアジアの初登場です! ま、マスターのお言葉は第12話までないんですけど、風雲再起の上に立って腕組んでるポーズは涙がちょちょぎれるぐらい格好いいです!
そして涙がちょちょぎれると言いますと、カッシュ家の現実にはなかった団欒の光景が好きですねぇ、毎度。実際にはドモンが帰ってきたのはデビルガンダム事件の後です。ミカムラ博士が言っているようにドモンが帰ってきた時には母さんは殺されてしまい、カッシュ博士も冷凍刑に処せられた後でした。
だから、ドモンが母の死を目撃したのも、模擬デビルガンダム戦でレインに撃たれた母を重ねたのも、全部、ウルベ少佐やミカムラ博士、カラト委員長が見させた幻覚でしかなかった。そもそもデビルガンダム事件さえ、ウルベ少佐やミカムラ博士のでっちあげです。この物語の中で誰よりも悲しい運命を押しつけられてしまったカッシュ家の人びとのあり得なかった一家団欒と、ただ一人事情を知らないドモンに押しつけられた兄への憎悪。ここら辺が毎度、悲しいわけですよ。
キョウジとだって、この後、話すこともできないわけだし、ましてや、デビルガンダム事件そのものがでっちあげなんですから。
でも、ドモンよりも事情を知っていて、テストの途中で抜け出そうとするレインじゃないけど、それでもこの回の最後で、レインに「地球へ帰るぞ、いやリングへだ」と言ってしまえるドモンっていいなと。ガンダム・シリーズのなかでも屈指の悲劇的な主人公とか言われるドモンですが、たきがは、それほどほかのガンダム見てないんで、その点については何とも言えないんですけど、それだけ重いものを背負っていても、戦えるドモンがわしは好きですねん(もしや、「Gガンダム」についてさんざん書いてきているが、ドモンを好きだと言ったのはこれが初めてではあるまいか、わし?!)。
こう言ってしまえることで、ドモンは他の誰でもない、「Gガンダム」の主人公としてのアイデンティティを示し、そういう重たいものを乗り越えての最終回での告白に、わしは良かったね、ドモンとレイン!と思い、涙するのであろうと。そんなドモンとの関わりのなかで、わしにとってはマスターアジアの師匠としての重さはぴかいちであり、シュバルツの兄キとしての存在感は抜きん出ており、そんな2人が大好きなのだろうなぁ、なんて思ったりしました。
今回の名台詞はドモン怒りのスーパーモード。
愛と怒りと悲しみのシャイニングフィンガーソード!!!
[0回]
PR