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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第50話 関ヶ原

徳川家康の策略にはまり、ついに石田三成が挙兵する。その兄、正澄から堺の自治をゆだねられた助左右衛門は、会合衆を集め、改めて、堺の一致を説くが、その中には父、宗薫の名代を務める小太郎の姿もあった。家康との決戦を前に、三成は秀頼に御旗になってほしいと頼みに行くが、淀君に断られる。細川忠興らの妻子を人質に取ろうとしたが、ガラシャは侍女に頼んで自害してしまう。関ヶ原の合戦では三成率いる西軍が優勢であったが、小早川秀秋の裏切りにより壊滅的な敗北を喫する。西軍の一員であり、堺に逃げてきた島津軍を、助左右衛門は中立を理由に見殺しにしようとするが、小太郎を初めとする人びとの意見もあり、これを助ける。しかし、そのことを口実に徳川軍に堺は包囲されてしまうのだった。

思えば、この物語の始まりも、織田軍の包囲からでした。そして、時代は移り変わり、徳川軍の包囲で、いよいよ堺が滅びようとしています。

助左は堺を守るため、逃げてきた島津軍を見殺しにしようとしました。それは、確かにその後の徳川軍の包囲を考えれば、正しい行動だったのかもしれませんが、日本中が徳川の支配下に落ちようとしているこの時、果たして、たとえ堺だけが中立を守ることができたかと言われれば、難しかったでしょう。そう考えると、堺は天下統一を果たそうとする徳川にとっては邪魔者であり、滅ぼすべき町だったのです。そう、もしも助左の言うことに皆が賛成していたとしても、やはり何らかの口実を設けて、家康は堺を滅ぼそうとしたでしょう。あるいは、そのことに気づいたから、宗薫は小太郎に名代を譲り、引退同然となったのかもしれません。よかれと思って支え続けた家康が、堺を滅ぼす者であったと気づいた時、宗薫は表舞台から身を退いたのではなかったでしょうか。
で、改めて、宗薫は美緒に「このまま、小太郎の本当の母であってくれ」と頼みます。今となっては小太郎だけが支えだと言うのです。きっと、宗薫はこの年になって、ようやく宗久の気持ちがわかったのかもしれません。息子に期待をかけ、その期待を裏切り続けた自分のことを、愚かとは言わないまでも反省し、その分、息子を頼りに思うようになったのかもしれません。急に老け込んだ宗薫に、そんなことを思いました。まぁ、小太郎も、前回の堀の一件で父親を見直しているような感じですから、このままのびのびと育っていってくれい。
しかし、これにて美緒と助左が結ばれる機会は永劫に失われてしまったのでした。
でも、この2人、島津軍を追いかけてきた井伊軍と対峙している時に呑気に思い出話なんぞ始めております。確かに、出会いというか、口をきいたのも第1話がきっかけでしたが、そんな場合ではないような…

そういえば、淀君は藤村志保さんでした。って「夕凪の街 桜の国」のフジミさんじゃねーかッ! たきがは、気づくの遅すぎです。いや、美人なんだけど、冷たく取り澄ました淀君と、娘の皆実に先立たれ、大往生したフジミさんとではすごい開きがありまして… でも「夕凪の街 桜の国」で、倒れたフジミが七波を意図せずして傷つけたシーンとか、ちょっと淀君の面影がなくもないと思ったり。
そして、その淀君、三成の気持ちも、家康の意図も理解していない、深窓のお嬢様って感じがします。三成と家康を天秤にかけて、勝った方につこうと考えたんでしょうが、三成は豊臣家存続の意志はあるけど、家康にそんな気はさらさらないということに、淀君、気づかなかったのです。ここで三成が秀頼を担ぎ出せていたら、徳川幕府200年はなかったのだろうなぁと思いました。まだ秀頼も幼いので、母親の言いなりだし。
さらに、淀君、勝った家康に調子に乗って、堺のことを言い出します。中立なのが気に入らなかったのでしょう。後ろ盾もないのに、えらい強気です。これを受けた家康が堺を滅ぼすと言った時に、さすがの淀君も家康に豊臣家を守るつもりなんかさらさらないことに気づいた模様。遅かったけど。

敗軍の将となった三成、小西行長、安国寺恵瓊は仲良く伊勢山を彷徨ってます。1人ずつだけどね。
行長はもともと堺の商人ですから、助左が堺に戻ったら、と引き留めますが、もう遅いってんで、戦いに赴きます。これは、かつてキリシタンを捨てた時に助左に「卑怯だ」ととがめられたのも尾を引いているような… ここで盟友・三成を見捨てたら、また卑怯者になっちゃうだろうし。そして、この戦いが勝っても負けてもむなしいと言うのです。ある意味、本質をいちばんついている物言いのような気もします。利を得ているのは家康ですからね。

そして、最後になりましたが、ガラシャ、ここで自害。キリシタンは自殺が禁止ですからどうするのかと思ったら、侍女に命じて殺させてます。で、侍女が「できません」と言い出すと、鹿を討てと言います。ふすまに鹿が描いてあって、それ越しに殺せってことですか。しかし、この人、いろいろと三成を助けたりしたけど、基本的に行動が受け身です。美人なんだけど、三成を助けたのが自主的な精一杯って感じでしたな。
この2人の出会いで「いずれ三成に殺される」と言っていたのは、このことだったのでした。まぁ、それも淀君のせいなんだけどね。

いよいよ徳川軍に包囲されてしまった堺。今度は相手が滅ぼす気満々ですから、織田信長のようなわけにはいきません。家康には信長相手のようなしゃれも通じなさそうだし。

お仙ちゃん、堺が滅びると予言して、鐘を鳴らし続けます。でも、島津軍を受け入れた時に、きっとみんな、わかっていたんだろうなと思います。

いよいよ最終回です。

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