名筆家の弘法大師は筆を選ばないんだそうです。ということわざがあります。転じて、使う道具がいくら名品だって、駄目な奴は駄目ってことでもないかと思いますが、ここはタイトルどおり、表面上の意味でいきます。
たきがはは実を言えば悪筆です。ここだけの話、「伝説のオウガバトル秘史」の主人公が悪筆なのは、たきがはのせいです。しかし、たきがはの字が人様が読めないほど汚いかと言われると微妙な気もしますが、10年以上前に、お友達(男性。年上)に「おまえの字、きったないな〜!」と言われたので、自他ともに認める汚さなのではないかと思います。
そんな汚い字のたきがはさんですから、自分の字で書かなくてよいワープロ専用機に飛びつき、ワープロ専用機が廃れてからは林檎に飛びつき、現在に至っております。ちなみにたかだか趣味の小説を書くのに、何で
Edicolorなどというくそ高いソフトを使っているのかというと、たきがはさんは元々同人野郎ですんで、ネットでの発表よりも同人での発表が先ですから、きれいにレイアウトできるソフトが必須でありまして、それはどうしても縦書きのきれいに打てるソフトでなければいけなかったからです(一応、Word、PageMaker、QuarkExpressと経験済み)。Edicolorに移行する前に、1000万円もするレイアウトマシンでレイアウトを経験してしまったもので、縦書きが汚いソフトでは我慢ができないからです。
しかし、そんなたきがはさんも、一時、同人から足を抜けたことがありました。これからはネット中心に小説を発表しよう。そう考えていた奴が同人に戻ったのは、何はともあれ「伝説のオウガバトル秘史」を本にしたいと思ったからにほかなりません。
さて、そんなたきがはさんに、どうして筆、もとい書く物が必要なのでしょうか? それは、たきがはさんには電車の中での暇つぶしアイテムとして、
・本
・パズル
と同等、あるいは時と場合によってはそれ以上の地位にシステム手帳でのメモがあるからです。
一時、日立のPERSONAというマシンを使って、メモも全部入力してたことがあるんですが、このマシン、けっこう重いんですよ。その上、たきがはさんの鞄は軽くないのです。なぜか。弁当も入ってないくせに。いろいろ入ってるもので、軽くなりません。
なもので、PERSONAから離れてしまったこともあり、システム手帳に復帰してしまったのです。これには当然、書く物が要ります。それは別にボールペンでもペンでも鉛筆でもいいのですが、鉛筆、じゃなくてシャーペンはたきがはさんにはあまり向きません。何でかっていうと、筆圧が高いから。さらさら書かないでぐりぐり書くので、紙がでこぼこになります。あと、こすれると汚いです。立って書くのに消しゴムなんか使わないので、あんまりシャーペンを使うメリットはありません。間違えたらぐりぐりしちゃうから。
ではボールペンならばいいかというと、これも筆圧が高いので、あんまりよくありません。ちょっと書く分には必需品なんですが、大量に書くには向きません。あと、ボールペンは角度を選ぶので(逆さでも書けるというようなお高そうなボールペンは最初から眼中にない)、立って書くには向かないような気もします。あと、たきがはさんはペン先からインクがだらだら垂れるのが大嫌いな人種ですから、日本製のボールペンはどれもその条件を満たしていません(今まで、唯一、ペン先にインクが溜まらなかったのはイタリア土産のボールペンだけだった)。
そこで、ボールペンといっても、紙を引っ込ませない程度のペンを探して、たきがはさんはPentelのHybridボールペンにたどりつきました。ペン先は0.5mmの極細くん、インクがなくなればリフィルを替えればいいので、環境にも優しく(「貴様、優しいということを…」(c)東方不敗マスター・アジア)、何よりどこでも替えるのは大きいです。
これで決まり。1本ペン軸買ったら、あとはずーっとインクを替えていけば、ずーっとこのまま使えるわv
と思って、一昨年ぐらいからずーっと同じペン軸を使ってるんですけど、かれこれ20本ぐらいインクを替えたんですけど、最近、キャップが緩いんですよね。放っておくと、自重でペンが落ちる。どうもキャップと本体とのひっかかりが馬鹿になったらしく、いまいちです。
だいたい、たかだか100数十円のペンに、ずーっと使えるなんて耐久性を期待するのが大間違いなのです。よく2年ももったほうだと、褒めてやらなければならないくらいなのかもしれません。
しかし、たきがはのポリシーとしては、やはりその都度、ペンを買い換えるということはしたくないのです。エコの基本はリデュース、リユース、リサイクル。ゴミは出さないのが基本です。いちいちペンを買い換えるのは、たかが数百円、されど数百円、エコの精神に反するではありませんか。
そこでたきがは、万年筆を使ってみることにしました。ちょうどもらったやつが手元にあったので、これならば、100数十円のペンよりも耐久性があるでしょう。インクだけを取り換えるのもエコの精神に反していないでしょう。たぶん
たかだかペンの話をするのに、こんなに長々と何を語っているのだという突っ込みは無用にござる。
というか、こういう些末事を長々と語るから、ブログのネタが尽きないのだと思われ。たきがはがTwitterをやらない、もといできないのは、つぶやきでは足りないからである。
万年筆の書き味についてはまた今度。
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