というわけで、鉄人28号、日本で大暴れです。村雨健次は、鉄人を盗み出したスリル=サスペンス一味にアメリカへ持っていくのを条件に力を貸したんですが、そんなことは考えてません。なにしろ、戦勝国ですんで、日本から搾り取れるだけ搾り取ろうって腹です。日本のことなんか、敗戦国、犬としか考えておらず、さすがの村雨も刃向かおうとしますが、多勢に無勢、痛めつけられ、海に捨てられそうになったところを自ら海に飛び込むのが精一杯でした。
入院した村雨はやっぱり入院している(なぜか車いす。そんなに重傷を負わされたっけ?)正太郎と会い、「鉄人は戦争の兵器なんだってことがわかったか」とか言ってますが、明らかに自分の責任を棚に上げてます。大人げないなぁ、不死身の。
村雨がそれでも鉄人を嫌悪するのは、兄・竜作の死があります。兄は、健次にとって、信念とかを示してくれた偉大な存在だった模様。ぶっちゃけブラコンですな! 三人組のチンピラに兄の恩で手を貸してもらおうとしてたりしてますが、あっさりたたきのめされているのは、まだ怪我が治っていないからです。
しかし、今の健次の姿を見たら、きっと竜作は怒ると思うのですが…
さて、大塚署長も鉄人を奪われたままではいられません。ていうか、大塚署長がここまで正太郎に肩入れするのは何かわけがあったんだっけ? お知り合い? 少年探偵には日頃からお世話になっている? 別に敷島博士のように金田博士と因縁があるとも思えないのですが、正太郎にはフレンドリーな大塚署長でした。
で、鉄人破壊の声が世間的に高まる中、大塚署長は鉄人の奪還計画を立てます。嘘の展覧会を催して、宝石だの金だのを盗み放題の鉄人を盗んだ連中を網にかけようというのです。実は、この回でもまだ鉄人を盗み出したのがアメリカマフィアのスリル=サスペンス一味だとわかってません。知ってるのは村雨だけですが、協力してくれそうにないし…
そして、敷島博士の協力で、アメリカのロボット・バッカスを借りられて(でも、これって前回、電車を脱線させたロボットじゃなかったかなぁ?)、罠を仕掛ける大塚署長。初めて頭が良さそうに見えたぞ。
ところが、敵もさるもの、正体こそスリル=サスペンス一味だと明らかになったものの、逃げ出してしまいました。
そして、バッカスに動きを止められた鉄人も空を飛んで逃がしてしまいます。
何かいつまでも車いすの正太郎ですが、ある夜、大塚署長と敷島博士の「鉄人破壊計画」を耳にしてしまいました。
どうやら鉄人はぐんせん島に隠されている模様。ていうか、そこまでわかってるなら、何とかしようよ、大塚署長! そして正太郎は矢も楯もたまらず、ボートに乗って島に向かったところで次回に続く!
それにしても、少年探偵は車も運転するわ、ボートも運転するわ(エンジンつきのですが)、1対1なら悪漢も投げ飛ばしちゃうわ、万能の腕前ですネ。子どもなんだけど、できないことがほとんどないのが凄いです。
高見沢さんがだんだん映画のようなキャラになってきました。ていうか、もっと大人の女性だと聞いていたのだが… どこで間違ったのだ? 例によって、今のところ、唯一の女性レギュラーなんで、存在は貴重なんですが、原作も女っ気ないしねぇ?
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