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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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新・雨月 戊辰戦役朧夜話

船戸与一著。徳間書店刊。

下巻。

いよいよ激しくなる西軍と列藩同盟の戦い。その中で、小さな藩がだんだんと列藩同盟を抜けていき、列藩同盟のそもそもの目的が会津藩を守れだったもんで、会津藩はだんだん追い詰められていきます。
そうした中で右近も寅蔵も殺されてしまい、ただ物部春介だけが生き延びるというラストは、春介が長州藩の間諜だったという立場もあるのでしょうが、あれだけ間諜として農民一揆を煽った春介が最後の方になると、死を倦むようになって、もはや父の仇と追いかける露口数馬さえ自分の手で倒せれば、と思うようになっていったことも無縁とは思えません。
会津藩士として戦うことから逃れられなかった右近も、長岡藩の「越後の蒼竜」と呼ばれた家老・河井継之助に信奉した寅蔵は、春介が言うように時代の流れに乗れなかったのかもしれません。

終章では意外なことに作者が登場、戊辰戦役に関わった人びとのその後を淡々と綴ります。

戊辰戦役とは何だったのか、日本最大の内乱と位置づけられたそれは、その後の東北蔑視なども植えつけて、今も日本人の心に深く根づいているようです。その眼差しは「龍馬伝」みたいなヒーロー譚からは決して読み取れないものを汲んで、私たちに提示しているようにも思えます。

さて、「蝦夷地別件」に戻ります。こっちもいよいよクライマックス。

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