竹中労著。かわぐちかいじ画。皓星社刊。
大正地獄篇とタイトルにあるように、上下巻で大正アナキズムの世界を描きます。
もうね〜、たきがはみたいな薄学の奴にはおっつけないような情報がてんこもりで、わからないところも多いんですよ。この本を読むにあたっての基礎知識が根本から欠けてるっていうの、足りないところが多すぎるっていうの、って感じで。
でも、その史観がおもしろくて、なにしろ大杉栄を初めとするアナキストたちが格好いいもんで、何回も読み直してるんですわ。凡百の歴史書じゃ読めないような黒歴史な部分だと思うしね。わし、心情的にはアナキストなもんですから、アナキスト扱う本は読みたいってのもあるんですけど。大杉栄の全集も欲しいと思ってるんだけど、前に神田で見つけた時には目ん玉飛び出るような高さ(10万円ぐらいだったかと…)だったもんで手が出なかったんですよ。
読んで、また勉強しなくちゃと思います。何ができるというわけでもありませんが。
わしが政治家に清廉潔白を求めなくなったのは、この本の影響かもしれません。
「下巻」のレビューは
こちら。
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