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金石範著。集英社刊。コレクション戦争と文学1。

済州島四・三事件を描いた大河小説「火山島」の前身とも言える話です。

主人公の丁基俊(ジャン=キジュン)は、孤独な梁俊午(ヤン=ジュノ)、対する李尚根(イ=サングン)は梁俊午や南承之(ナム=スンジ)という友人を持たない李芳根(イ=バングン)、さらにでんぼう爺まで登場ときては「火山島」の世界に浸っていた頃のわくわくが蘇りました。

「火山島」にて、李芳根を主役に据えたのは、李尚根にもっと深みを持たせ、とことんその特異な人物像を掘り下げてみたかったんじゃないかと思ったり…。

ただ、梁俊午には家族も親戚もなく天涯孤独でしたが、丁基俊にはゲリラとして活動する幼なじみの親友・張龍白(ジャン=ヨンソク)がおり、その妹の亮順(ヤンスニ)という思い人もいるのですが、ゲリラ上層部の命令でスパイとして活動する丁基俊は、その事情を誰にも打ち明けられず、親友は知っているけれど、親友の家族は知らないという孤独な立場におり、亮順にまで誤解されたまま、亮順とその家族の処刑を目撃しなければならないという展開は「火山島」の大河ぶりとはまた変わった展開で、それだけに全てが終わった時に李芳根が自分の犯した殺人を償うように自殺したように、丁基俊もまた孤独な死を迎えるのではないかと思いましたが、小説はそこまで書かれませんでした。

同じシリーズの「日中戦争」はつまみ食いしたのですが、これは引き続き、残りも読もうと思います。

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