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矢吹紀人著。

水俣病は絶対的な防御を持っていると思われていた胎盤が、有機水銀がすり抜けさせ、母親よりも排泄手段を持たない胎児たちに濃厚に水銀が汚染した、胎盤の安全性も絶対ではないのだと知らしめた最初の公害でもある。
医師として水俣に赴任し、水俣病の患者たちの治療を行ってきた板井八重子先生は、女性として、母として、不知火海周辺の母親たちの流産、死産の多さを知った。そのことと有機水銀の関係を調べた板井先生は戦慄すべき事実に気づく。
副題が「医師・板井八重子が受け取ったいのちのメッセージ」。

水俣病の胎児性の患者たちを語る時、「特に生命力が強い子たちだった」と聞いたことがある。その言葉に隠されているのは、胎児性水俣病患者たちは氷山の一角で、もっとたくさんの表に出てこなかった流産、死産した子どもたち、水俣病と認められることもなく幼くして亡くなった子どもたちがいた、という事実である。

それほど薄いとは思わなかったのだがすぐ読み終わってしまった。

「命とは一言で表せないもの、そして人々がつながってゆくもの、もし亡くなった命があっても残されたものがそれを愛しく思うならそれも意味があるもの、だと」という、板井先生と言葉を交わした高校生の手記が胸を打つ。

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