山代巴著。
被爆者ではないけれど、峠三吉氏などとともに反戦・反原爆に関わってきた方のエッセイ集。
たきがは、不勉強だったもんで、タイトルに興味を覚えて借り出し、お名前は知りませんでした。「山代巴文庫」というのがあって、そのうちの1冊。もしかしたら、広島の原爆関連の文学者の中では著名な方なのかなぁ?
峠三吉氏は「ちちをかえせ ははをかえせ」で始まる原爆詩集の著者。
農業をしながら、被爆者たちの言葉を集めようと奔走する。けれど、アメリカに追従することで戦後の驚異的な復興を成し遂げた日本ではそれもまた難しいことだった。後の世の水俣病にもつながる差別的な構造を見通していたことは慧眼だと思った。
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