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吉村昭著。昭和文学全集26巻。小学館刊。

「破獄」とか「戦艦武蔵」とか「休暇(レビューは映画版)」の短編がいくつか掲載されていたので読んでみたんですが、まとめてタイトル書いてるとおり、全然おもしろくなかったのでした。

まぁ、「吉村昭自選作品集 第一五巻」の感想を読めば推して知るべしなんですが(←ほとんど忘れてた奴)。

「少女架刑」というのは16歳ぐらいで死んだ少女の視点で、死体が解剖されて最後は骨にまでなっていく様を淡々と描いたもの。まぁ、スプラッタというほどではありませんが、けっこうリアルな感じだったのですが、何とか最後まで頑張って読んだんですけど、おもしろくなかったです。ああいう話はどこで盛り上がるのか… そもそも、この手の話にクライマックスなんぞ期待するのが間違いなのか…

たきがはは純文学というものは読んでいるだけで眠くなる人種なので根本的に向かないのかもしれません。

で、日が経ちまして、「智異山」読み終わっちゃったんで読みたい本がなくなりましたが、あちこちで書いているようにたきがは家には誰も読み通してない昭和文学全集と日本の古典という大作があります。しょうがないので吉村昭さんをもう一本読んでみようかと思って手を出したのが「遠い日の戦争」です。
これは偶然にも「海と毒薬」と同じ米軍の捕虜を勝手に殺しちゃった事件を扱ったものでした。
ただ、「海と毒薬」が大学の話なのに対し、こちらは通信部にいた士官の話で、戦犯として逮捕されそうになったのを2年ぐらい逃げ回ったけど、最後は捕まっちゃって、でも終身刑で済んで、最後は釈放されましたって話でした。

主人公が日本の各都市を爆撃したB29の兵士たちに恨みを持って、それで捕虜を斬り殺すという動機がわりと詳しく書かれてたんですが、先日読んだ「戦略爆撃の思想」なんかも蘇りつつ、それでも人を殺したことに違いはなく、そういうところは「朝鮮人BC級戦犯の記録」とは根本的に違うよなぁと思ったりしました。

あと、最後は陸軍大尉だったか中尉の主人公が鉄砲まで持って勇ましかったのに、逃げ回るうちにだんだん臆病になっていく展開は妙にリアルな感じで、口で勇ましいことを言う奴ほど怪しいよなぁとか、そこら辺だけおもしろいというほどではありませんでしたが、よかったです。

そして同じ本に入っていた山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」と「居酒屋兆治」に挫折したんで、もうこの全集いらなくねとか思った… この本、作家の数を網羅するのが優先事項なんでおもしろい話が入っているとは限らないのであった。山本周五郎氏のは「青べか物語」が入っていて、評価が高いのは知ってるんだけど、おもしろいのは時代劇の方なので。

別の本を借りてきたので、またしばらくうっちゃられるのでした。

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