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J.R.R.トールキン著。杉山洋子訳。ちくま文庫刊。

妖精物語とは何か、というエッセイと、C.S.ルイスに当てた手紙、詩劇の3篇収めた1冊。

最初のエッセイで、トールキン教授は何度か劇とファンタジーとの相性の悪さを言及しとります。このエッセイが書かれたのは1938年と、まだ「指輪物語」も完成していない時期でした。ハリウッドでは映画が撮られていましたが、トールキン教授はそういう映画を見たでしょうか、見なかったでしょうか。
ただ、「人間が創る芸術のなかでも、ファンタジーは特に言葉、つまり本来言葉の芸術である文学にゆだねるのがもっともよい。たとえば絵画だと、心に描いた不思議なイメージを視覚的に表現するのはかんたんすぎる。手が先走って心に勝ったりするのである(90ページより引用)」と言う教授にとり、自作の映画化「ロード・オブ・ザ・リング(たきがはは、「指輪物語」と「ロード・オブ・ザ・リング」は別物だと主張します)」は、あまり好意的には見られなかったのではないかと思うのです。あるいは、映画化そのものに反対したのかもしれないと思うのです。

今、フロド=バギンズという名前を聞いて、あるいはアラゴルンでもレゴラスでもボロミアでもいいのですが、あの映画の配役を思い浮かべないでいられる人は少ないと思います(あの映画が嫌いなたきがはでさえ、つい思い出して、慌てて打ち消しているような有様です)。でも、それはトールキン教授が望まなかったのではないかと、思わずにいられないのです。

いまいちど、あの「指輪物語」の世界に浸りたいと思いました。トールキン教授が描いて、瀬田貞二さんが私たちに届けてくれたあの純然たる言葉の世界に、どっぷりと浸かりたいと思いました。あ〜、たきがはは瀬田貞二さんだけの訳が好きなんで、今時出回ってる版には興味がねぇっす。

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