ヴォルフガング=シュトラール著。畔上司訳。草思社刊。
ヒトラーの一族については、手塚先生の「アドルフに告ぐ」でも、ユダヤ人がいたという証明書を巡って、日本とドイツをまたにかけた話が展開されたりしたもんですが、実はヒトラー自身によって、かなり意図的に隠されていたそうで。でも、当然人間ですから、親も家族も親戚もあったわけで、だったら、なまじっかヒトラーという名前のために、戦後と言わず、戦中でも戦前でもいろいろとあったろうなと想像するにかたくない、一族とはどのような人びとであったのか、ということをけっこう詳細に綴った本。
まず見返しの系図を見て、ヒトラーの親戚ってこんなにいたのか、と驚き、さらに家族、故郷、女性関係、異母兄、甥、妹と章立てして、細かく書かれてます。
そう言えば、水木しげるさんの「ヒトラー」という漫画を読んだ時に、姪のゲリにお熱を上げるヒトラーのシーンがありましたが、異母姉の娘だったそうで、実際に自殺してました。
まぁ、そんなこんなの1冊。下手なワイドショー見るより、よっぽどおもしろいです。
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