手塚治虫作。1968〜1969年にビッグコミックで連載された漫画。最晩年の「アドルフに告ぐ」「陽だまりの樹」という2大傑作、少年漫画誌での連載等に比べると、いままでタイトルも聞いたことがなかった話だけによーわからん内容でした。「人間ども集まれ!」のが私的にはずっとおもしろかったような。
第2次世界大戦前後から各地に出没するゼフィルスと名乗る絶世の美女。その正体は母の遺言で復讐を果たそうとする7姉妹の偽りの姿。文明、男、金を滅ぼすために彼女たちが世界にしかけた罠は、関五本松というゼフィルスの色香に靡かなかったただ1人の男の出現により回り道をさせられつつ、本当に文明を滅ぼしてしまうのだった。
ゼフィルスの動機がいささか弱いというか説得力がないので、娘7人を捲き込んだ上、全人類にも犠牲を強いるのは納得がいかん。
関五本松が狂言廻しなんだが、ちょっと魅力ないかなぁ。
で、なぜか、この本、熊本県の環境センターの図書室に置いてあったんだけど、環境とどう関係あるのか謎。謎は深まるばかりなり。
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