第6集〜8集は時代が交錯してて、時系列ではない。核開発に励む米ソとその恐怖の下での平和、核戦争までの秒読みがいちばん接近したであろうキューバ危機とその回避、ケネディ大統領の暗殺とフルシチョフ書記長の失脚まで。
ほとんど米ソ。ベルリンの壁の建設も扱ってるけど、あくまで「核開発の恐怖下で緊張の高まるベルリン」という具合。
こうして見ているとしみじみ、核を持っていることが平和につながるとか、抑止とかという論議はあほうだと思う。米ソ、どちらもいつ相手が先に核爆弾の発射スイッチを押すか戦々恐々としており、怯えていた。怖いから相手より強い兵器を作る。作らざるを得ない。作らなければならないという強迫観念、技術の進化はすべてその先にあった。ガガーリンの「地球は青かった」なんて、その上で見るとすごく馬鹿馬鹿しい台詞に聞こえてしまう。その青い地球での核開発、人類はたった1発の爆弾で滅亡させられるだけの兵器を手に入れてしまっているという皮肉。
第五福竜丸も出てきたけど、いまだにミナマタ未見。日本の扱いはほとんどないんだがなぁ。
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