レイ=ブラッドベリ著。大久保康雄訳。創元推理文庫刊。
富士見湯行ったら、向かいに古本屋がありまして、それが昔懐かしいたたずまいだったもんでふらふらと入って、目についたブラッドベリを買って帰りました。
10月の万聖節の夜、町にやってきたカーニバル。それに携わったことで13歳のジムとウィルの少年たちは一夜のうちに大人になり、永久に子どもではなくなってしまった…。
という話だったので、けっこう期待して読み始めたんですが、序盤、事件が起こるまでがちょっと冗長に感じられて退屈でした。ううむ… ブラッドベリの傑作だと聞いたのだが…
乗ると歳を取ったり若返ったりする回転木馬とか、逆に奏でられる葬送行進曲とか、全身に入れ墨をしたミスター・ダークとか、避雷針売りとか、想像力をかき立てられる言葉は満載なんですが、「
たんぽぽのお酒」とか「
太陽の金の林檎」のがおもしろかったです。
「火星年代記」を読み直したいんですが、その前に色々と溜まってるんで、そっちを消化しよう。
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