小川一水著。早川文庫刊。
「時砂の王」「老ヴォールの惑星」の小川一水さんの短編集です。
表題作「フリーランチの時代」は、人類のファーストコンタクトを軽妙なタッチで描いた一作。こんな時代が来たらいいねってSFです。しかし、エイリアンの「私は人類をたいらげたい」は、これで終わりだったのだろうか…?
「Slowlife in Starship」は新しいニートの小説。でも、ラスト、主人公はニートならぬ道を歩もうとする。ミヨのキャラクターがいいアクセントです。
「アルワラの潮の音」は、傑作「時砂の王」のスピンオフ短編。Oこと、オーヴィルという懐かしいキャラクターと新しいキャラクターであるアレクサンドルや、オーヴィルたちが救うことになる人類、プッサたちの交流と戦い。こうした戦いを経て、オーヴィルはあの時代にたどり着いたのだなぁと思うと、また「時砂の王」を読み返してみたくなり。                                                    
                
 [0回]
[0回]
PR