総領冬実著。モーニングKCDX刊。
副題が「破壊の創造者」とあり、何かと人気のチェーザレ=ボルジアを主役にした漫画です。史料が膨大なので不定期連載だそうで、11巻まで出てますがまだ完結してません。
主役はチェーザレですが、狂言回しはフィレンツェ出身の学生アンジェロで、職人の祖父に育てられ、わりと世事に疎いアンジェロがピサの大学で同じフィオレンティーナ(フィレンツェの学生団)のロベルトや、スペイン団のミゲル(ミケロットのスペイン読み)らに教えられ、チェーザレと知り合いになり…という筋回しはもはやこの手の話では古典的な手法でしょうな。
それに加え、ダ・ヴィンチ、ロレンツォ=メディチ、マキャベリを初め、有名無名の実在の人物も登場して、傑物チェーザレを描きます。
第一話のカラー口絵(見開き)で髭を生やした騎馬のおっさんが出てくるのですが、これがチェーザレの後の姿で、確か31歳ぐらいで若死にしているので、その晩年まで描くのだろうと思いますが、1巻でまだ1年も経ってないので、どれぐらいかけるのやら…
そういや森川久美さんの漫画にはまっていたころ、ロレンツォ=メディチを主役にサヴォナローラも登場した話を読んだんですが、チェーザレが同じ時代なので懐かしくなりました。この話のサヴォナローラはもっと狂信的ですが。
とりあえず10巻まで置いてあったんで、また続きを読んでみようと思います。
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