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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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シュガーローフの戦い

しんざとけんしん(新里堅進)著。琉球新報刊。全3巻。

劇画みたいなタッチで沖縄戦最大の激戦、シュガーローフ(日本名は安里高地)の戦いだけじゃなくて沖縄の陸上戦の開始から敗戦までを描いた漫画です。著者の方は、ほかにも「白梅学徒隊」や沖縄演劇の功労者・伊那波伊吉の一代記などを漫画にされていて、ユーモアと温かさのにじむ作風と、その直後にやってくるリアルな戦場の混在が独特の画風だと思いました。トーンを使わずに薄墨で濃淡を表現しているところとかも。

シュガーローフの戦いは、そう言えば、見ませんでしたけど、メル=ギブソンが監督した「ハクソーリッジ」の舞台でもあったそうですが、ギブソンは確か「パトリオット」以来、愛国心むき出しの映画を撮る嫌いなタイプの監督になってるんで沖縄戦を扱っていることは知っていましたが興味ありませんでした。ていうか金を落とす気がありませんでした。イーストウッドとはまた別方向の愛国心映画ですね。

閑話休題。

この本は、たぶん、著者の名前がひらがなで書かれていることから鑑みて、本来は子ども向けにできるだけ優しくシュガーローフの戦いをかみ砕こうとしたんじゃないかと思いましたが、想定していたのはもう少し上の、徴兵制度なんぞが復活したら該当しそうな年齢の若者たち向けでした。

沖縄戦を描いた本として長く読み継がれてほしい名作です。

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