久しぶりの海外です。つまり、飛行機に乗ることをごねるコングが見られるわけです。しかし、それだけでは終わらないのがAチームのAチームたる由縁ですよ!
真面目さが取り柄のロビー=ヒックスが麻薬の密輸疑いでベネズエラで逮捕された。息子の無実を疑わない両親とロビーの従妹のジュディはAチームを雇おうとする。最初は得られる報酬が期待できないと難色を示していたフェイスだったが、ロビーの母親に顔も知らぬ母を見たのか、安く請け負ってしまう。ロビーが働いていた運送会社に乗り込んだAチームは、モンキーを新たなパイロットに仕立て上げ、コロンビアに飛ぶ。渋るコングはジュディが催眠術で眠らせて飛行機に乗せてだ。そしてまんまとコカインを奪い、飛行機が墜落したという偽の情報を流して、麻薬取引の元締めを罠にかけようという魂胆だ。だが、ロビーを逮捕したベネズエラ軍が落ちた飛行機を追い、逃げ出したハンニバルたちだったが、そのために精神衰弱を装ったモンキーと医者に扮したフェイスは大ピンチ。コロンビア政府にコネも持つ麻薬王を、ハンニバルがとっつかまえた作戦とは?
ちゅうわけで、今回のコングは催眠術でお休み。しかもジュディが「消滅」でコングを寝るように仕向けたもんでコング、ハンニバルやフェイスにいいようにからかわれてしまってます。かわいそ。しかしラスト、自分が催眠術にかけられたことを知って怒り心頭のコング、ハンニバルをぶん殴ろうとして、ハンニバルが「消滅」と唱えるも、ジュディは「もう解除しちゃったの」ときたもんだ。コング、壁をぶっ壊し、ハンニバルがそれを押さえて、というラストシーン。いやいや、Aチームって、ハンニバルが大佐、コングは伍長なんで階級差があるわけなんですよね、軍隊では。でも脱走してるから、リーダーはハンニバルだけど、実は対等な4人の関係というのはなかなかいいっすね。4人が力を合わせてのAチームですからね。だから、コングも遠慮なくハンニバルをぶん殴りにいくという。しかし、そのコングをまじで押さえてたハンニバル、かなり腕っ節にも自信があると見ましたよ。
で、ハンニバル、今回はベネズエラ軍から逃げるために飛行機で走り回る(飛ばない)わけですが、コングをして「モンキーがいれば良かったと思ったのは生まれて初めてだ」と言わせるとは、かなり危ない野郎と見た。実はハンドル握ると人格変わる方ですか、ハンニバル? それでふだんは実は常識人コングがハンドル握ってるのかも。いかすぜ、ハンニバル。
そして、いつも奇人変人ぶりを楽しませてくれる我らがモンキーでありますが、なんと! 今回はいきなりまとも。コングにどうしたんだと言われ、ハンニバルなんか泣いて喜ぶっちゅか、悲しんでるっちゅうか。「心を入れ替えたんであります」って、モンキーじゃな〜い!! でも、入院したパイロットが心神衰弱の振りをしだしてからはなんかいつものモンキーに戻りました。ああ、良かった。やっぱりモンキーはこーでねーと。
フェイス、今回は大して活躍しとらん。飛行機はさっさと手に入れちゃうし、現地で調達するものないし。ですが、お待ちあれ、フェイスの見せ場は登場時には「金にならない仕事はいやだ」とごねていたのに、ロビーの母親に「チキンスープはいかが?」と言われた時からの豹変ぶりだ。実は孤児院育ちのフェイス、母に対する憧憬は4人の中でも強いと見たよ。彼が女たらしなのは、別れたガールフレンドのことだけでなく、母に対する思いもあるんでは? 間違っても守備範囲広いぜ、フェイス、じゃないと思ったぞ。いや、今回のヒロイン、ジュディはロビーと約束してるみたいですしね。あと、女性陣はほかにおらんしね。だいたい、来客にチキンスープを勧めるおっかさんもおっかさんだが(現にハンニバルは嬉しそうじゃなかったし。コングは褒めてたけど)、そこからころりといってしまうフェイス、新たな魅力はけ〜んですよ!
今回の敵、麻薬王は「麻薬王」というわりには小物っぽいのがちと残念。部下も2人しか連れてないし。もっと壮絶な銃撃戦というのは難しいんすかね。
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