あえて言いたい。邦題、英題のとおりに「マルタの牛」のが良かった。だって最後にコングまで言及してるんだもん。「マルタのバカ」って。しかしこれは「マルタの鷹」を見てないと半分くらいつまらんかもしれません。モンキーのネタはそっから来てるみたいだし。コングもそうだし。なにより、モンキーがボガート(ハンフリー=ボガート。「カサブランカ」とか代表作。ハードボイルドな雰囲気がいかす俳優)になりきってるのが、元ネタ知らないと全然おもしろくないと思います。
Aチームの恩人、中国系のレストラン経営者サムが、チャイナタウンのボス、ラン・チンに所場代を払わぬことで店を襲われた。ラン・チンから弁償料を取り立てようとするAチームは、その部下に扮して乗り込み、ラン・チンが10年前から国外に逃亡している麻薬のバイヤー、トーマスを偽造パスポートなどでロサンジェルスに戻そうとしていることを知り、トーマスを乗せた船を襲撃する。だが、多勢に無勢、トーマスには逃げられ、Aチームは警察に捕まってしまった。そして、サムと娘のサン、脅されてラン・チンに加入したサンのボーイフレンドもラン・チンに捕まえられてしまう。このピンチ、どう切り抜ける、Aチーム?
警察に捕まり、指紋を採られて身分照会。返ってきたFaxにゃ、「別名、Aチーム」ときたもんだ。有名なんですね、Aチームって。そりゃそうか。仕事人じゃないもんな。で、警察官曰く「札付きの悪党」ときたもんだ。正義の味方なのに、まぁ、権力にはぺっぺっぺっぺと後足で砂かけてそうなAチーム(特にハンニバル)ですんで、警察にも嫌われてるんでしょう。
でも、ハンニバル、ちゃっかり警部の声真似て制服を届けさせ、ちゃっかり制服を着て、堂々と脱走。「こんな真似はご免だ」とコングにまで言われてしまうのは、やはりリーダーとはこの度胸の良さで務まるものか。しかも前半、サムのレストランに現れたラン・チンの下っ端相手に、銃をつきつけられても余裕のハンニバル。頼もしいね、リーダー。
フェイス、Aチームの会計係、資財調達係、さらには見張りの気をそらしたりと活躍。最後はフェイスらしく「これからデートだから」って、前回乗ってたコルベットにもしっかり乗ってるし、その金はどこから出てくるのだ、フェイス? 今回の稼ぎって、初めて見たんだけど、1000ドルくらいで買える車には見えんぞ。しかし彼ならば、いくらでも金を貢いでくれそうな女性とか、かもとかいそうです。
モンキーはボガートになりきり。ハードボイルドなモンキーの世界を堪能させてくれます。帽子もいつもの野球帽じゃないし。声音からハードボイルドだし。でも「マルタの鷹」ならぬ「マルタの牛」最後はコングにお株を奪われて「マルタのバカ」。ああ、モンキー、最高。
コング、今回はラストが花火倉庫だったもんでメカの出番なし。その分、Aチーム1(と思っていたが、そのコングを担ぎ上げるハンニバルのが上か?)の腕力を披露、最後はハードボイルドなコングも見せてくれやした。いやね、飯塚昭三さんがCVなもんですから、そういうキャラって似合うんでねーかと。でもボガートの声をあててたのは別の人だったよなぁ。羽佐間さん(ハンニバルだ。眩惑のセルバンテスではない、ここでは)じゃなかったよなぁ?
エンジェル、今回もいませんでした。でも、いなくても問題ないのはなんか寂しいような。
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