まだまだポセイドンの恐ろしさも知らないし、戦う決意の固まってなかったトリトン。まぁ、ただ一人のトリトン族とはいえ、13歳の少年である。そりゃ、無理だよ、ルカー。
今回は自分が生まれたという大西洋を目指したものの、ポセイドン族の罠にはまってしまう。しかも、村に帰ろうにも、一平じいさんのもとにいる子どもたちを見て、居場所がないことを知るトリトン。
ええ、今回はタイトルにもあるように、オリハルコンが輝くシーンというのが主題なわけですが、実際のところ、いくらオリハルコンの剣が強力だからといったって、これ1本で逆転勝利というのは本来、ありえん話なわけです。
しかし、かの「Wizardry」にて、村正を「1レベルのサムライも手にすれば、レッサーデーモンと勝てるほどの武器」と讃える声があるように(実際に試したわけではありませんが、通説として言われております)、オリハルコンの剣も強力な武器(作中では最強かもしれない)であることに違いはないわけですので、たかが13歳の少年であるトリトンも、オリハルコンの剣を振り回せば、ポセイドン族に勝てるかも?
と思わせておいて、トリトンの無知さとポセイドン族の恐ろしさを知らしめるべく、メドンが倒されてゆく、という演出はなかなかシビアな展開であります。
トリトンは、やはり敵のことを知らないというのも大きいわけですが、何より味方がいない。まだルカーのことも信頼しきってないし、イルやカルも言うに及ばず。独りぼっちで戦うことのもろさというわけなんでしょう。
しかし、村に帰ろうにも、頼みの一平じいさんが子どもに囲まれているのを見、もう居場所がないことに気づいたトリトン。海のものは海に、陸のものは陸に、というわけです。海に戻ったトリトンを迎えたルカーは、北の海にトリトン族の生き残りがいると打ち明けます。これは「忘れてた」ってよりも、何か別の演出した方が良かったと思いまふ。だって、ルカーがうっかりさんだってより、トリトンの幼さと、北の海にいるピピの幼さが今はまだ会わせない方がいいと判断したけど、仲間のないトリトンの心細さに打たれたルカーが、予定を早めたとか。お母さん属性全開です。いや、ルカーってそういうキャラだから。
かくして、トリトンとルカーは北の海へ。イル、カル、フィンの3兄弟は南のイルカ島で待ってるそうです。
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