大都市近郊で売っている「ビッグ・イシュー」という雑誌がある。元々はイギリスの雑誌だったんだけど、日本でも売り始めた。その売り子さんが、元はホームレスの人たちだってんで、一部でそれなりに話題になってたりすると思う雑誌だ。
昔、定期購読をしていたんだけど、バックナンバーの処分に困って、結局、やめてしまったという経緯があったのだが、東京通いをするようになると目につく機会が多いもので、また最近、買うようになった。
しかし、資源節約の基本はリデュース、つまり、ゴミを出さないことである。リユースとかリサイクルとか、あともう1個あったと思うのだが、そういうのはゴミをできるだけ有効に、という観点からいくと、リデュースに劣る。特にリサイクルに至っては、現状、まだまだリサイクル費用が安くないという面もあり、できるだけしない方がいいんだけど、単に捨てるよりは100倍まし、な認識である。たきがはの間違いだらけのエコ知識なので、鵜呑みにしないように。
だから、バックナンバーとして処分しなければならない雑誌を買うのはどうかと思い、そうでなくても最近は雑誌そのものを全く買わない(「RED」は別です。「ジャイアントロボ」が載る限り、あたしゃ買い続けるっすよ! でも、「ロボ」以外は速攻で捨ててしまうというのは、まさにエコの精神に反しているのだが、にんともかんとも)ようにしているのだが、「ビッグ・イシュー」という雑誌は、定価300円のうち、いくらからが売り子さんの懐に入る。ホームレスという形で社会から脱落してしまった人たちに、雑誌を売るということで職を持ってもらい、収入を得てもらい、社会復帰を目指そうという精神が「ビッグ・イシュー」の基本理念(だったと思うので、あくまでも調べてちょんまげ)。だから、「ビッグ・イシュー」に貢献しようと思ったら、定期購読よりも販売員さんから買った方が、いいのかな、と思ったりもするし、「ビッグ・イシュー」に投資することも決して損になることではないのだと思う。ので、見かけたら、是非、手にとってみてくだされ。個人的には枝元ほなみさんのレシピとエッセイがなかなかお薦めだったんだけど、先日、単行本になったとか。
で、今日は新宿駅の南口で買ったのだ。新宿駅にはほかにも西口の喫煙所にお一人、その先のビックカメラだったかな、そのアーケードの下にお一人、いるのは知っている。寒い冬には野外での販売は大変だと思う。
初めて買ったんだけど、販売員のおじさんは、たきがはに「良いお年をお迎えください」って言ってくれて、それがすごく嬉しかったのだ。
なにしろ、そうでなくても、ずっとぷーで、なかなか転職できないでいるところに、このかつてない大不況。せっかく取った資格もなかなか認めてもらえないなぁとへこんでたんだけど、わしなんかより、ずっと大変なおじさんから、そう言って励ましてもらったことが嬉しくて、お礼を言ったのだ。「頑張って」って言ったんだけど、でも、「頑張りましょう」って言った方が良かったかも。俺も頑張る。おじさんも頑張れって言った方が良かったかも。
でも、おじさんが、「頑張ります」って言ってくれたので、良かった。寒空の下で頑張ってる人に、もっと「頑張れ」ってのは失礼だったかもしれない。
なんてことを思った年末だったのだ。
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