トリトンはルカーに連れられて、両親の形見を預かる大亀のメドンに会いに行く。
でかいよね、メドン。すでに亀のサイズじゃないと思うんだけど、こういう大亀ってよくあるよな。
で、実の両親を知らずに漁師の子として育てられたトリトンにとって、両親の声が聞こえるというホラ貝への期待って高かったんじゃないかと思うわけっす。何言ってくれるのかな、とか、どんな声なのかな、とか。ところが、ホラ貝から聞こえてきたのは、トリトンにトリトン一族としてポセイドン一族と戦えって声だけ。
時間がないとはいえ、なかなかスパルタざんすね。たぶん、ルカーの回想による、両親から赤ん坊のトリトンを預かる一瞬のうちにか、それまでの、ポセイドンに追われるあいだに吹きこんだんだから、ほんとに大事なことっちゅうか、いちばん言いたいことしか言えなかったんでしょうな。
で、まだポセイドンとトリトンの確執も実感のないトリトン、「俺は村に帰る」と言いますが、ポセイドン族はすでにトリトンをやる気満々なもんだから、ドリテアの放った刺客、大エイに襲われます。
この時、トリトンに戦わせずに、ルカー、イル、カルだけでまずエイに挑むのは、無謀なんだけど、こんなことされたら、トリトンだって引っ込んでられないじゃないすか、という意味では、ルカーも策士だなと。
トリトンはオリハルコンの剣を抜いたけど、まだ大した威力じゃなくて、結局、メドンを囲む7つの大渦に引き込んで勝利。
でも、この戦いで、トリトンはどうやら、ポセイドンと戦う決心を固めた模様。
たきがはは、見ていたころから、「海のトリトン」で誰が好きって、ルカーがいちばん好きだったりします。
実の母のないトリトンやピピにとってお母さんであり、時に師であり、なんちゅうか、包容力の高いイルカです。作中、唯一の白いイルカでもあり、海の人、トリトン族だけど泳ぎではやっぱり魚とかにはかなわぬトリトンにとって唯一無二の足でもあり、時に優しく時に厳しく2人を導くイルカっす。
ただ、たきがはが好きなのは、たぶん、そういうルカーの包容力とか母性じゃなくて、単に、海というものが怖かったんで、まぁ、いまでも得意とは言いかねますし、これは陸の人間だからしょうがないとも思いますが、トリトンを背に乗せてどこへでも泳いでいくルカーの背に乗ってみたいな〜という願望が半分ではないかと思います。
いいよね、ルカー。
この話の中でも、「俺は村に帰る!」ってルカーに命令するあたり、トリトンにとってイルカたちってどういう存在なのだろうな〜と思ったりしましたが、部下というよりも運命共同体だと思うんですが、原作の「海のトリトン」だと、ルカーが確か、トリトンに「イルカはトリトン族と仲が良かったのでポセイドン族にいじめられていた」とか語るシーンがあったと思うので、イルカにとってトリトン族というのは、仕えるべき主人というより、やっぱり運命共同体だったように思うわけです。
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