前々から野望のあった、余った林檎で自宅サーバ。思うところあって、手をつけてみるなり。ネットで情報を収集したりしたので、覚え書き程度にメモを取っておく。
記事がやたら長く、話に興味のない人にはさっぱりピーマンだと思うので、後は続きにしときます。
たきがはがVine Linuxを入れたいと目論んでいる林檎とは、PowerMacintoshG3 266という古い機種である。
搭載メモリ:160MB
ハードディスク:4GB
モデム:なし
CPU:266MHz
で、なんでVine Linuxなのかと言うと、林檎にもインストールできるLinuxということを確認してきて買ったガイドブック「Vine Linux2.5とWebminで作るコマンド不要の自宅サーバー」だからである。
しかし、たきがは家のG3、Mac OS以外のCD-ROMから起動できぬ。よくよくガイドブックを読み直してみると、あんなに吟味して買った(つもりだった)はずなのに、林檎のりの字も出てこない。本当にこれ、うちの林檎で動くのけ? 動かなくね? と悩むこと数分。
たきがはは恐るべき暴挙に出た。
Mac OSがハードに乗っかってるからCD-ROMから読込まないならば、Norton先生(捨てたと思っていた古い林檎用のNorton先生のCD-ROMが取ってあったのだった。何で…orz で、なぜか取っておいていたはずのSCSIケーブルを捨てていたのだった…orz 俺ってだめだめすぎ)でマシンを起動し、何とかハードディスクのMac OSを初期化して、CD-ROMで強制的に起動できるようにしちまえばいいじゃん。
ハードディスクまっさらに。
しかし、それでもCD-ROMから立ち上がらぬ。
しょうがないので、ネットで情報を収集する。
さらば、数々の違法コピーソフト… さらば、途中までプレイして放置してあった塔とか水槽… さらば〜
ここに来て、たきがはもようやく、上記のガイドブックのVine Linux2.5がインストールできないらしいと気づいた。
しかも、本の発行年が2002年だ。古い。秒進月歩とさえ言われたコンピュータ業界において、6年前の情報では古すぎる。Linuxもバージョンアップしてるだろうし、とても、たとえインストールできたとしてもこのバージョンのままで動かせるとは思えない。なんてこったい… この本、完全に無駄じゃん orz 技術書とは、買ったらすぐに動かしてみないと無駄になるのだな。教訓。
そこで、Vine Linuxのサイトを発見し、見つけた最新版、Vine Linux 4.2 for PPCをダウンロードしてみることに。
さらに、ハッシュ値というのを調べて、正しいファイルがダウンロードできたか確かめてねってんで、ターミナルを起動したが、Mac OS Xには「sha1sum」というコマンドがないので、端折って、適当にCDに焼いてしまう。
しかし、実はiso形式のファイルを焼くのが初めてだったたきがは。いつものようにCDにコピペしたもんで、起動できないディスクを作ってしまった。
ここでネットで情報を収集したところ、林檎でiso形式のファイルを焼くには、ディスクユーティリティを使うことと発見。CDを焼き直す。
しかし、やはりCDから起動せぬ。おかしいなぁ? 林檎にもインストールできるのがLinuxの良いところだったはずなのだが、これではG3の生きる道がなくなってしまうでないの。
そこで、またネットで情報を収集したところ、くだんのVine Linuxのサイトで紹介されているインストールガイドを読み進めたところ、次の2点が判明した。
・たきがはの林檎はOldWorldという林檎に分類されること。
・OldWorldの林檎は、Mac OSのシステムフォルダに5つのファイルをコピーして、マルチブートという形でLinuxのインストールをせねばならぬことである。
よく読めよ、ガイドなんだから!
そこで、Mac OS 8のCD-ROMを探し、インストールをし直すことに。
どっちにしても、あのままでLinuxの入る容量もなかったし、しょうがないといえばしょうがないのだが、どうにも、何か試してみる→うまく動かねい→初めて説明書を読む→続けるというサイクルは、非常に無駄が多くはないか、今回の場合、特に…orz
Mac OSのインストールが済み、再起動したところでVine LinuxのCD-ROMを入れ、以下のファイルをシステムフォルダにコピー。
・Boot Vine Linuxはコントロールパネル
・Boot Extensionは機能拡張
・BootX Settingは初期設定
・Linux Kernelsはシステムフォルダ
・ramdisk.image.gzもシステムフォルダ
そこでマシンを再起動したところ、Boot Linuxのウィンドウが現れ、ようやくLinuxがインストールできる状態になったようである。
そこでVine Linux 4.2をインストールし、大したソフトは要らないんだけど、とにかくサーバ機能はってんで、カスタムをチョイス。その前にパーティションを切り直す時に、たきがはは何も考えんと、Mac OSはもう要らんのだろうと、あっさりMac OSの領域もLinuxにしてしまった。
これが間違いの元だと判明したのはインストールの終了後。Mac OSがないんだけど、な?のFDアイコンが現れ、そっから先に進めなくなってしまったのだ。
再度、ネットで情報を収集したところ、Mac OSとLinuxのマルチブートでないといけないようで、つまり、Mac OSは捨てちゃいかんかったのだ。げいん。もう1回、Mac OSのインストールからやり直し。
しかし、そこでたきがはは、現在の林檎がVine Linux 4.2の推奨マシンでないことも発見。せっかくインストールしてもまともに動かぬかもしれぬ。困った…
ということで、バージョン3を探すことに。
Vine Linuxのサイトからミラーサイトをたどり、Vine Linux 3.1が、PPC用のisoファイルを置いてあるってんで、ダウンロード。ついでに、ターミナルでハッシュ値を調べる方法も探す。
md5 sha1sum ダウンロードしたファイル
で、Mac OS Xのターミナルでもハッシュ値が調べられるそうな。
で、この間にMac OSをインストールしておけば良かったのに、ダウンロードを待って、ハッシュ値を計算するのを待って(時間がかかる)、CDに焼くのを待っていた。
で、Vine Linux 3.1はBoot Vine LinuxのRamdisk値がおかしいので、必ず16384に直すという情報も仕入れ、3.1をインストールすべく、Mac OSからインストールし直す。パーティションも切り直して、Mac OSの領域は500MBだけにしておいた。
さて、必要なファイルをコピーして、再起動。Boot Vine Linuxがようやく起動する。
4.2よりも機械ちっくなインストール画面であるが、まずはキーボードの選択、それからモニタの選択。1回、モニタを640×480で進めたら、やっとGUIなインストール画面が出てきたと思ったら、えらくずっこけていて全面が見えなかったので、再起動。
モニタのサイズを適当に1280×1024とかにしておく。
ところが、今度はGUIなインストール画面がちゃんと見られたのに、うっかりパーティションの構成なんかいじっちゃったものだから再起動する羽目になり、二度と同じ画面に行き着けぬ。モニタの設定がおかしいだけで、インストールできないのってどうよ!な再起動を繰り返す羽目に。
しょうがないのでモニタの説明書を引っ張り出してみるが、あんまりメジャーじゃないメーカの買ったもので、候補に出てこず、Customを選んでもうまくいかず、ふと5回ぐらい再起動した時に、Boot Vine Linuxに「ビデオカードなし」とかってチェックボックスを見つけて、ぽちっとしてみたところ、あんまりきれいじゃなかったけど、とりあえず先に進めるようになったので、良しとしてみた。
あんまりいろいろやったので、ここら辺きれいに忘れたのだが、Vine Linux 3.1のインストールに結局失敗。どうも先に進めないので、考えを改めて、4.2をインストールし直すことに。
4.2だとビデオカードとかうるさくないので、けっこうさくさく進めたから。というか、Linuxの宿命かもしれないのだが、繋げば見られるようなモニタに慣れた身には、モニタ1つでインストールが止まるようなOSは勘弁してもらいたいのであった。
4.2ってうちの林檎だと推奨環境にかすりもしないのだが、さっきはちゃんとインストールできたはずなので、実際に動かしてみて、あんまり重たかったら考えるってことで。
わりとソフトの選択までさくさく進む。
しかし、今度はパーティションを「/ /var swap /home /usr」と細かく分けたのが大失敗。ソフトの選択になって「/usrに200MBも足りない」とぬかしてくるのに、パーティションのところには戻れず、ソフトを削ったりしたのだが、そのままではサーバも何も入れられなくなってしまいそうだったので、パーティションの切り方を考え直す。
・パーティションは/とswapだけにする。
・/var /home /usrは/の下なので、swapの分としてメモリと同じだけの容量を取っておけば、全部/にしてしまえば容量も解決!のはず。
というわけで、ようやくインストールが終了。再起動する。
で、すったもんだして
・BootXのramdiskのチェックオプションを外す
・root deviceを/dev/hda6(うちの林檎の場合。/のあるデバイス)を指定
したところで、やっと「Welcome Linux」が見られたものの、またしても起動せず。
ここでCtrl+Dを押しても再起動するだけで意味がないので、rootのパスワードを入力してコマンドモードに。
ここでネットで情報を収集したところ、/etc/fstabを書き換えねばならぬらしい。
・"LABEL=/"を/dev/hda6に書き換える
・しかし、/が読み込みオンリーでマウントされているので、mount -o remount /で書き込み可能にマウントし直さねばならない。
と、何とかviで/etc/fstabを修正するところまではいったが、今度はviで編集モードからコマンドモードに戻れるESCキーが効かぬ。くっそ〜
またネットで情報を収集し、Ctrl+c、Ctrl+[、Ctrl+3のどれかを使えば良いらしいと判明。そう言えば、コマンドを入力して、途中で止めるのもCtrl+cだったな、と思い出す。
やっとCtrl+cで編集モードを抜けて、セーブして終了。
再起動する。
しかし、今度はe2fsck -b 8193 /dev/hda6とか言われてしまい、考える。ファイル形式がex3なのに、何でe2fsckとか言われるんだろう? そこで、ネットで情報を収集し、/etc/fstabの書き方が間違っていたことが判明。
・LABEL=/を/dev/hda6に書き換えるってことだった。
と直して、再度再起動。
しかし、今度はNautilusが動かないとか言い出す。だが、こいつはMacの内蔵電池が消耗していて、時計がずれているのが原因であることはわかっているので、電池はすでに注文済み。
後は内蔵電池を交換してから、デスクトップを拝みたいと思います。って、いつになるんだろう?
[0回]
PR