第3話を見そびれる…
サブタイトルは「死神」で、どうやら第2話ラストに登場した鶴見中尉の出番は第4話まで引っ張ったくさいです。ここら辺、単行本持ってないからちゃんと覚えてない。で、前話ではアシリパさんの村に杉元が連れていかれたのだな。
しかし、祖母と2人暮らしで、レタラと名づけた狼を失ったアシリパさんを、これ以上、金塊探しに巻き込むことを後ろめたく思った杉元は一人で小樽の町に出ますが、鶴見中尉の部下に捕らえられてしまいます。団子の串を刺されても瞬き1つしない杉元の正体を鶴見中尉は見抜きますが、まぁ、これは単なる嫌がらせで最初からわかってやってるよね、この人は。
一方、杉元がいなくなったことを知ったアシリパさんはレタラを召喚して追跡を開始します。アシリパさんは12、3歳ぐらいと若い設定ですが、アイヌの女性は成人すると唇の周りに入れ墨を入れる習慣があるので、それを作者が嫌がったんでしょう。ただ、亡き父に教わった狩りの腕前を持つアシリパさんは、名前のとおり、わりと自立した戦う女性と描かれます。それでも祖母と暮らす村に帰ったことで、オソマちゃんの父に「アシリパは子どもだ」と言われたことや、アシリパさんの祖母にお願いされたことで、杉元は「不死身」と二つ名がついているくらいですから戦場では鬼神の如き戦いぶりで、「死んだら地獄行き」と言われた時も「それなら自分は特等席だ」と言ってるので、その目的は幼なじみの嫁で初恋の相手でもある梅子の目を治すためですが、自分の行く道が血塗られているという自覚もあるので、そこにアシリパさんを巻き込むまいとするんですね。ここら辺の杉元の不器用な優しさが、巻が進むにつれて、だんだんエスカレートしていく感じもいいんですけど、いまはまだ出会ったばかりの二人なんで、杉元はアシリパさんの元を離れようとするんですが、アシリパさんは探そうとするわけです。まぁ、杉元の探す金塊はアシリパさんの父親が手に入れようとしたものという裏もありますんで、父親の仇討ちを彼女は意識しているんでしょう。
レタラに杉元の靴下を嗅がせ、追跡したアシリパさんでしたが、たどり着いたのは脱獄王・白石のもとでした。次回でようやく白石が加わって、杉元奪還かな。
作中では白石はギャグパートが多く、いろいろとネタにされているキャラでもありますが、特技の脱獄などに関しては他の追随を許さないプロフェッショナルなところを見せる辺りが杉元と並んで好きな理由です。硬派と軟派が揃ったキャラにはとことん弱い… 白石は軟派のが強めですけど。
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