監督:ビリー=ワイルダー
出演:C.C.バクスター(ジャック=レモン)、フラン=キューブリック(シャーリー=マクレーン)、ジェフ=シェルドレイク(フレッド=マクマレイ)、ほか
1960年、アメリカ
古いなぁ。アメリカの名匠ビリー=ワイルダー監督の人情味あふれるラブコメディ?っていうの? コメディというほど笑う話ではないと思ったのですが、まぁ、ジャンルはどっちでもいいか。
自分のアパートを上司の情事の場として貸すことで出世を目論むバクスターだったが、日頃気になっていたエレベーターガール、フランが人事部長シェルドレイクの愛人だと知る。しかも、シェルドレイクとの浮気に疲れたフランがバクスターの部屋で自殺を図ってしまい…。
シェルドレイク部長がレーガンによく似ていたのだが、レーガンではなかったようです。
なんか、日本でもありそうな話ですな。出世のために上司にアパートを貸して、おぼえもめでたくなんて展開は。
正直、そういう意味では等身大のサラリーマン像なのかもしれませんが、たいがいのサラリーマンはそんなことはしないわけで、なんかバクスターのキャラクターが最後まで好きになれませんでした。
ただ、隣人の医師からメンシュ=人間になれ、と言われて、最後の最後でバクスターはそれまで邁進してきた出世道を初めて外れるのです。そして、フランの方でもバクスターにまんざら気がないわけでなく、奥さんと離婚しそうなシェルドレイクとよりを戻しそうになっても、最後はバクスターを選ぶっていうのがアメリカらしい展開だなぁと思いました。
それにしても、上司の情事に自分ちを貸すということは、あんなことやこんなこともやってるわけでしょうが、そのベッドに寝るという神経は理解できません。だから睡眠薬呑むのか、バクスター?
初っぱなの方で、バクスターがつけたテレビに「駅馬車」のクライマックスがかかってました。俺もマニアだね。でもバクスターは「グランド・ホテル」のが見たいみたいですぐにチャンネルを変えました。ワイルダー監督とフォード監督って仲良くなかったのか、映像使うほどだから仲良かったのか。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
[0回]
PR