馬鹿にするのか、ではありません、念のため。
今日、コーヒーを飲みにとあるコーヒー屋に入りました。時間つぶしも兼ねておりました。店内はほどほどに混んでおりましたが、たきがははなにしろ一人もんですから、空いてる席なんぞ、いくらでも見つけられます。最悪の場合、立っててもいいのです。相席も厭いません。社会人になってからというもの、相席だろうと隣が喫煙者だろうと、飯は食える時に食うのが鉄則です。文句を言うような余裕は休みの日でもない限り、滅多にありません。座れる席には座るのが自分のためです。
しかし、店内はそんなに切羽詰まった混み具合というわけでもありません。まぁ、窓際に座りたかったけど、通路側でもいいかな、ぐらいの、残席がひのふのみのよのと数えられるくらいです。コーヒーを買うためにたきがははレジに並びました。こういう店では基本、ブレンドしか飲みません。甘いコーヒーを飲みたくないのと、コーヒーはブラックで飲めばアルカリ飲料なので身体にいいのと、という鉄則を守ってるおるためです。ブレンドがいちばん安くて、いちばん無難でもあるからです。その店の美味しい豆を混ぜているのがブレンド、とどこかで聞いたせいもあります。ブレンドというより「今日のコーヒー」ってやつですかね。
閑話休題。
そこへ、店員がするすると近づいてきました。
「店内でお召し上がりですか」
「そうです」
「本日、店内、混み合っておりますので、お先に席を取られてはいかがですか?」
「なんで、そんなこと、あなたに指図されなきゃいけないんですか?」
店員は引き下がりました。
ええとですね、先に席を取っておこうと、先に品物を買おうと、そんなことはわしの自由のはずです。店員が指図するようなものではありませんし、結果的にそれで席がなくなっても、わしは文句は言いません。文句を言う筋合いではありません。それはわしが「一人分くらい席なんか確保せんでも大丈夫だろう」と判断したからで、その判断に口を挟まれる覚えはないからです。
しかし、最近、なんか似たようなことを経験しました。
たきがはは、基本的に何でも説明書を読む前に動かしてみる人間です。動かしてみて、それで駄目な時に初めて説明書を開きます。わからなくなってから読みます。だから、いまだに携帯なんか全部の機能を使い切れてません。使い切れてなくても問題ありません。電話する、メールする、時間を見る、待ち受け画面を変える、着メロを変える、アドレスに登録する、履歴を見る、電卓を使う、必要な機能は使えるようになったので、それ以上の機能は求めてないからです。
お店も同じです。銀行のATMもおんなじです。わからなくなってから店員に聞きます。店員というのは専門家です。専門家でなければなりません。わしら素人がわかる範囲のことに口を出す必要はないのです。
ですから、銀行で、郵便局で、たかが金を振り込もうという行為に、わしは店員は必要としません。そのための画面です。次に何をしなければいけないのか、画面が説明してくれます。それでもわからないのだとしたら、そういうATMは駄目です。そうでなくても毎度混んでいる窓口の人数を割いてまで、ATMで付きっきりで説明させるための店員はわしは不要です。
わかりきったことを嬉々として説明する店員もわしは要りません。わしが知りたいのは、わしのような素人が知らないことです。
先日、オーディオ機器を探しに行ったら、売り場にありませんでした。レジで聞いたら、アルバイトらしい店員はその品物自体を知らないとぬかしやがりました。「説明しろ」と言いかけるのを遮って、わしは「わかる人を呼んで」と言いました。知らないのなら勉強しなさい。勉強もしないで電気店の売り子が務まると思ってるのか、ぼけ。
自分でできることは自分でします。でも最近、客を馬鹿にして、店員の言うことを鵜呑みにさせようとしているような、そんな風潮が見えているような気がしてなりません。
気にしすぎかもしれませんが、なんかおかしいな、と思います。東京でこれです。地方はどうなっているのやら。
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