今日はカマオルム地下要塞に行きます。観光センターでバスで行くのはけっこうめんどくさい(2回乗り換えなければならず、本数も少ない)と聞いたのでソルロク(緑茶博物館)までバスで行き、そこでタクシーを捉まえることに。
ちなみに北京といい、台北といい、南京といい、お茶には目のないたきがはですが、釜山でもBEXCOで開催された釜山国際茶・工芸博覧会に行きまして、智異山(チリサン)で採れたというお茶を両親に贈りました(わしがお茶好きなのは間違いなく両親の影響。北京でもお茶を1万ぐらい買った)。
なのでソルロクはかなり期待してたんですが、カフェの方がメインでがっかりです。
で、タクシーを捉まえてカマオルムは知らないけれど平和博物館というのがあるそうなので、そちらでいいと言って連れていってもらいますと、結局、同じところでした。おい。
オルムというのは済州島の方言で「側火山」のことで、そういや地図にカマ岳って載ってたわい。
さて、カマオルム地下要塞ですが、実はこれ、本土決戦に当たって、唯一、日本列島以外に作られた基地だそうです。当時の日本軍は連合軍が沖縄から経由するルートの他に、済州島を経由して北九州から上陸するルートを想定していて、結局は沖縄へ攻め込まれたわけなんですが、済州島の軍事施設は無駄になったのでした。
つまり、済州島にはカマオルム以外にいくつも日本軍が建設した要塞があちこちにありまして、全部見ようと思ったら、タクシーを何日もチャーターしないと無理じゃないかと思うぐらい、島内に点在しています。南のアルトゥル飛行場跡なんかが有名ですが、それだけでは終わらないのが辛いところです。正直、個人で興味本位で廻るにはしんどいので最初から行く気はありませんが。
カマオルムは日本軍が建設した基地の中でも最大のもので、ここに隣接して建てられたのが平和博物館なのでした。
ただし、観光センターから問い合わせてもらったところ、地下要塞の方が整備中だそうで入ることができないので見学は入り口と博物館だけです。
入り口。
で、日本人が来たというので、わざわざ日本語のビデオを流してもらいまして、博物館を見学し終えたところで見られるところを見に行きます。
地下要塞の全体像。
地下要塞の入り口。
下に下りるとすっと気温が下がりまして、外は炎天下(30度くらい)にもかかわらず、嘘のような涼しさです。これ、全体を見学できたら、最後の方で凍えそうになってたかもしれません。
水俣で夏の真っ盛りに冷を取りに鍾乳洞へ行ったことがありますが、あの入り口からじわじわくる涼しさではなくて、いきなり気温が下がった感じでした。気分的なものもあったんでしょうかね、霊感0ですけど。
カマ岳の中腹から見下ろした光景。なにしろ暑いので頂上まで登る気はさらさらないのでありました。
その後、タクシーを呼んでもらい、西帰浦(ソギポ)のバスターミナルへ向かいますが、たきがは、ここで色気を出します。地図に「
燃ゆる月」のロケ地と書いてあったので山房山、龍頭(ヨンモリ)海岸に寄ってもらったのです。
しかし、龍頭海岸はタクシーを待たせて遊ぶには2kmくらいの遊歩道がある上、どこが「燃ゆる月」のロケ地なのかわかりませんし、大した案内もないようです。そして、ここまで来て晋州(チンジュ)で「燃ゆる月」のセットがとっくになくなっていたことを思い出して、ここに寄るのは無理があったことに気づき、西帰浦バスターミナルへ。
ただ、タクシーの運ちゃんが、何とかわしに観光させてくれようと韓国の観光公社に電話したりしてくれたのはありがたかったです。おっちゃん、ええ人や〜
一応、山房山と龍頭海岸を撮影。
西帰浦バスターミナル隣接のEマート(総合ショッピングセンター)のフードコートで韓国に来て初めて食べたパスタ。
日本にいた時は毎週のようにパスタを食べていたのですが、韓国ではよほど韓国料理が肌というか舌に合うらしく、あと、パスタ全般が高いせいもあり、セットのおかずが乏しいせいもあり、パスタも洋風料理も食べたいという気持ちが起こりませんでした。
西帰浦からバスで帰りましたが、冷房がきつくて、危うく人生最大のピンチになるところでした。主に下半身的に。
4時前にターミナルに戻ってしまい、三姓穴(サンソンヒョル)にでも行こうかと思案します。耽羅国の始祖伝説ですな。
残念なことに5時で閉まってしまい、三姓穴は見られなかった(上の碑は入り口)ので、また西門市場へ行って、晩ご飯を食べようと思います。「
火山島(たまには第4巻)」でブオギが買い物に行ったのはここかなぁと思いつつ。
途中で見かけた公式のトルハルバン。写真を失礼しますよ。
たきがはの好物、ご当地物。
なぜかタングラムのタイル。デザインはこれだけではなく、いろいろあります。だから、ご当地物探しはやめられませんのや。
ちなみに釜山で見つけた噴水。水を噴くと右のようです。
噴水?
四角いマンホール(と言っていいのか)。左から海雲台(ヘウンデ)区、中区、ジャガルチ、釜山鎮区。
丸いマンホールというものが韓国にはなく、全部四角でした。
ということは大昔、Macにあった「the Manhole」というハイパカ(Hyper Card)のゲームはわかりづらかったんでしょうかね。
ネットで見つけた「マンホール」のプレイ画像。
検索したらMasterpiece Editionなるものが復活したとか。「マンホール」にはゴールがないので、ぼさーっとハイパカいじっているのがおもしろかったのですよ。イベントを全部見たら、さすがに飽きてしまいましたが、今見ても動きとか凄かったです。
閑話休題
途中にあった五賢壇。済州島の発展に貢献した5人の賢者を讃える碑だそうです。へぇ
済州島は4・3事件で共産主義と思しき人びとは殺されるか逃げるかしてしまったので朝鮮戦争の戦渦を受けずに済んだのでした。
晩ご飯に食べた海鮮チヂミ。かなりでかい。おそらく2人前以上。
この後は昨日と同じルートでペンションに戻ります。翌日はソウルに移動。先日、書いたとおり、船に乗る時の不便さと+電車の値段が飛行機よりも高くつきそうだったのでソウルには飛行機で移動します。のんびり移動じゃなかったんかい俺。
おかげで、もうしばらく韓国にいたわりにKTXに乗り損ねました。
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