早朝の6時に済州の埠頭に放り出されるわたくしたち。
済州島の地図を入手していないので(観光センターさえ近くにないし、あっても閉まってる時間)現在地がわからず、予約したペンションに行くべく、タクシーを捉まえます。
ただ、有名なホテルならばともかく、ペンションの場所はタクシーの運転手さんにもわからないところがあるらしく、ちょっと迷いながらも連れてってもらいました。
着いたのが7時頃だったので、さすがにオーナーをたたき起こすのは悪いかと思って(チェックインの時間もだいたい午後だし)、待ちます。
10時頃にやっとチェックインして(2軒のペンションが並んで建っていたので間違えましたが)、荷物を部屋に置かしてもらいます。ここ大事。15kgの荷物を持って観光はできません。
で、ペンションのオーナーだと思った中国人女性(実はオーナーは別にいて、ちゃんと韓国の人だった上、日本語もできる)が市街地に行くというので一緒に出かけます。なにしろ、朝ご飯も食べてないし、情報収集もしたいじゃないですか。それに朝の11時頃から部屋でごろごろしているのはもったいないいい天気です。
済州島の青い海。
ただ、たきがは、済州島に来た最大の目的は本日のタイトル、「
シュリ」のベンチを拝むことと、4・3事件の関連施設を廻ることです。おまけで日本軍が残した施設巡りというのも加わってますが。そもそも済州島に来たのはバカンスを楽しむためではなくて「
火山島(たまには最終巻)」の世界にふけることだったわけですから青い海を見ても素直に「きれいねぇ」とは言えないわけですよ。その海で、この島で、どれだけの人がどんな理由で死んだのか殺されたのか知ってしまった以上、わしにとって済州島はバカンスを楽しむだけの島ではないのです。
観光センターで情報収集して、釜山で便利に使ってた交通カードが全国区で使えることを教えてもらいます。7-11でチャージしてもらえるそうです(その後、たいていのコンビニどころか売店レベルでもチャージできることが判明。恐るべし韓国の利便性)。
ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━( ゚)━( )━(゚; )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!! 光州(クァンジュ)で余計なカードを買っちゃったよ! 使えるとわかってれば順天(スンチョン)でも使ったのに!
朝から何も食べていないのでバスターミナルの食堂でお昼兼用のうどん。
むぅ…。美味いけどククスはもう食べられないのか。
ただ、シュリ・ベンチの正確な場所がよくわかってなくて、乗るバスを間違えまして、先に行ったのが西帰浦(ソギポ)ターミナルから30分〜1時間くらい(炎天下だったのでよくわからない)歩いて正房(チョンバン)瀑布に行きました。をい
こちらは「
満月(作者は「火山島」と同じ金石範さん)」で4・3事件で殺された死体が投げ捨てられたところだったと読んでいたのでマイナスイオンがどうとかはガン無視です。下りたら、炎天下が嘘のように過ごしやすかったですが。
滝にあった観光センター(この、観光センターがあちこちにあるきめ細かいフォローがほんとにありがたい)でシュリ・ベンチの詳細な場所と行き方を教えてもらい、バスに乗るべく、歩きます。
この時、済州島産のみかんで作ったというオレンジジュースは生涯で飲んだなかでいちばん美味しいジュースだったと断言します! 同じのを空港で探したけどないでやんの…。もっと飲みたかったなぁ!!!
シュリ・ベンチがあるのは済州新羅ホテルです。昔はラストの台詞を書いた看板も立っていたそうですが、今はベンチだけです。
バスターミナルにも寄りますが、空港からのリムジンバスで行けます。
ちなみに隣のスイーツ・ホテルは以前は済州グリーン・ビラという名前で、「シュリ」の中盤でジュンウォンがミョンヒョンを隠すホテルだそうです(地理的にはソウルのはずなんですが)。
まずはジュンウォンと同じ目線で海を眺めます。美しい…
感傷的な気持ちで「When I dream(エンディング)」をかけます。
解説の書かれた看板。
しみじみした気分にひたってペンションに帰りました。
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