りんご箱に乗って漂流するガンバたちは、うち捨てられた軍艦、軍艦島にたどり着く。しかしそこは海猫の巣窟で、鉄の島なので内部も暑く、食糧もなく、ようやく見つけた缶詰の付近には獰猛なハタが住んでいた。その一方で、ガクシャは旅を続けるべく、潜水艦を設計し、皆に材料を運ぶのを指示するが、軍艦島に着いて3日目、ガンバたちの空腹も限界にいきつつあった。ガンバはヨイショを誘い、自分が囮となってハタをおびき出し、そのあいだに缶詰を取るという作戦を持ちかけるが、これにイカサマが同調し、ガンバとともに囮となる。2匹を追うハタ、さらに追うヨイショ、その時、ハタに海猫が襲いかかり、ガンバたちは難を逃れる。潜水艦は完成するも設計のミスにより縦に浮いてしまうが、7匹は改めてノロイ島へ旅立つのだった。
6匹が食糧探しに走り回る中、ガクシャが潜水艦を設計し、皆の士気を鼓舞しながら船体となるドラム缶を運ぼうとするところは、けっこうな見せ場かと思いました。どうしても派手な活躍はガンバ、ヨイショ、イカサマがするので、そちらに目がいきがちなんですが、そんな中で自分のすべきことを精一杯したガクシャ、後々、ガンバと対立した時も、その諍いはおいておいて、ガンバたちを心配できるあたり、やっぱり大人だなぁと思います。そういう意味ではヨイショとは本当にいいコンビで、7匹の牽引役は確かにガンバなんだけど、この2匹、海を知り、大人な2匹がいなかったら、この旅はやはり立ちゆかなかっただろうと思わせるところがいいなぁ。
序盤、リンゴ箱を海猫に襲われ、命からがら逃げ出した7匹、ボーボが「もったいない」と言ってリンゴを埋めておいて、1匹でこっそり食おうとしたシーンには、めらめらと殺意が湧きましたな。こいつ、てめぇのことしか考えてねぇ〜 結局、そのリンゴは皆のところに持ち帰る羽目になり、7等分ちゅうか1口ずつ食われるわけなんだけど、ボーボの動機を知ったら、ヨイショやガクシャは怒らんまでも軽蔑するだろうなぁと思ったね。
[0回]
PR