わし的にはいちばん突っ込みどころが多いエピソードです。まぁ、今川監督の脚本はたいがいどこかに突っ込みどころがあって、でも、たいがいは笑って済ませられるんですけど、屈指の名作「ジャイアントロボ The Animation〜地球が静止する日」にあっても、これほど突っ込みどころが大問題になったエピソードはほかにないです。
・電磁ワイヤーネット作戦がザル
敵戦力の想定が甘すぎるため、エキスパートの配置が作戦遂行の役割しか果たしてない。だからB級エキスパートのイワンごときに潰されるのだ、という突っ込みは何度もしてますが、ここでもします。結局のところ、これがいちばんの問題だと思うからです。
実際のところ、電磁ネットワイヤー作戦が成功して大怪球を宇宙に放り投げても、幻夜にはテレポートという能力がありますから、あんまり使いたがらないでしょうけど(うっかりするとラストの銀鈴の大テレポート並みに命を削りそうなんで)、何よりも父の遺志=復讐に凝り固まった幻夜ですから、戻しちゃうと思うんです。その場合、誰が作戦を引き継ぐのか難しいところですけど、あんまりないけどアルベルトか、あるいはありそうだけど孔明か… むしろ孔明が指揮を採った方が間違いなくやばいと思いますが…
また、フォーグラー博士の本来の遺志からすれば、3つのサンプルが3つ揃って使われないのも困るんで最初から失敗するのが前提の作戦とはいえ、命をかけた戴宗や楊志があんまりだ…
・大人がちゃんと大作を説得しようとしていない誰一人として
まぁ、これも大作の成長のためには必要な失敗なのかもしれませんが、それで戴宗と楊志を失うのはまた犠牲が大きすぎると思います。もっとも、これだけの犠牲を払ったからこそ、大作もまた一人前のエキスパートになったとも言えるんですが… それにしても見直していて思ったのは、誰一人として大作を説得しようとしていないじゃん!ということでした。この場合、鉄牛は「大人」じゃないので省きます。まぁ、戴宗と楊志の死は鉄牛の成長にも必要だったって… それも悲しいじゃないですか、もう…
やっぱり中条長官の怠慢が責められるべきですね。「説明の必要はない」って、そりゃあんまりだ長官…
あと、戴宗は火に油を注ぐようなことしか言ってない(「俺たちが倒れたら、その時こそ、おまえとロボの出番」とか)し、銀鈴は無責任に成功を請け負っちゃうし、楊志と一清は何にも言わないですしね。さらに作戦司令官のくせに梁山泊で呑気に実験してる呉先生、あんたもたいがい無責任だよ!!!
そういや、Episode 4でフォーグラー博士が銀鈴のお父さんだったって知るまでは、大作にとってフォーグラー博士って世界の敵なんですね。まぁ、実際にはただの立体映像なんですけどシズマ博士の仇って、この時点ではシズマ博士>フォーグラー博士なのが、何をもってフォーグラー博士に寄せる絶対の信頼になったのか… やっぱり銀鈴のお父さんだってのが大きいんでしょうけど。Episode 4ではそこまでじゃないですしね。
前のエピソードで村雨のことをちょっと書きましたが、まだパリにいましたね、彼(汗 全身包帯なのは火傷でも負ったためなんでしょうが、Episode 5を見る限り、忍法にも使ってるし。まぁ、不死身の名にふさわしく1日足らずで復活したんですね。さすが…
イワンが退場し、ロボが大怪球に敗北したところで次回に続く!
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