監督:渡辺謙一
見たところ:桜坂劇場
フランス、2009年(天皇と軍隊)・2017年(国家主義の誘惑)
2月11日に合わせて公開だったので、上映時間が少々厳しかったですが、まとめて見に行きました。平日に夜間はちょっと辛いんで…
フランス映画だというので日本人にはできぬ鋭い突っ込みを期待して行ったんですが、さにあらず、フランス在住の日本人監督だったので、当たり障りのない、ぶっちゃけ、えらい手応えのないがっかりな映画でした。
あと、ヒロヒトやアキヒトだけじゃなく安倍だの小泉純一郎だのといった見るだにおぞましい権力者をアップで見せられるのは大変不愉快でしたが、題材が題材なんで仕方ないです。
「天皇と軍隊」は、沖縄を出すならヒロヒトが己の保身と引き換えに沖縄を売り渡した一件を言わなきゃいけないと思いました。
あと、天皇の名において行われたアジアでの虐殺について「こういう意見もある」的に否定論を加えるのは、百害あって一利なしなことは「
否定と肯定」でも言ってるんですが、監督の立ち位置は左右どっちにもいい顔なんでしょうか? 屑ですネ。
さらに言えば、製作が2009年ではいかんせん古すぎました。311以前、つまりフクイチ以前に語られたことはあまりに今の時代にそぐいません。
それとヒロヒトが
広島に落された原爆についてどう思うか聞かれて(記者会見で)「しょうがないと思う」と答えたのは屑ここに極まれりだなと腹が立ってしょうがありませんでした。
「国家主義の誘惑」は、50分しかないくせに戦前どころか維新からの日本史をだらだらやられても意味がないと思いました。よって、こっちは駄作認定。というか、このタイトルで見に来る客が、そういう知識がないと思うのはおかしいでしょう。それにフランスの歴史家さんに日清戦争や日露戦争で日本が勝ったことを「世界が驚いた」と言われましても、そういうの必要なくね?って感じです。それ、
日本凄いと言ってる外国人を垂れ流す自慰TVバラエティとどう違うんですかね? むしろ、安倍晋三などという売国奴が最長とされるほど長く総理大臣の座にあって、それとともに進む日本の右傾化をもっと書き込んでほしかったです。
あと、インタビュアーをもっと選んでほしいですが、いまの日本、そんな左寄りな論客いないので、そもそも注文をつけるなってレベルなんでしょうけど。
またアキヒトが退位を宣言した際、現行憲法を守れ的なことを言ったので「天皇がリベラルだ」と言った人は凄く多かったですが、そんな画像を紹介したってことは監督のスタンスもそこだと見ましたが、どうなんでしょうか?
天皇制という差別そのもののトップに立つアキヒトがリベルなわけねぇだろうが!!! 阿呆とちゃうか。
さらに思いましたが、フランス製の映画なんでしょうがないんでしょうけど、少なくとも中国や韓国のインタビュアーは入れるべきだと思いました。あと、内容的に「天皇と軍隊」にかぶってる部分も多く、駄目だろうそれ。タイトルそぐわねぇだろうが。
最後に「天皇と軍隊」は後の「国家主義の誘惑」まですぐだったのでエンディングが終わって早々に立ったので、エンディングロールを堪能する暇もありませんでしたが、こちらは余裕を持ってエンディングロールを見ていたら、たぶん(フランス語なんでわからないから)「協力」とでも書いてあったんじゃないかと推測しますが、SEALDsってあって、もう全部が腑に落ちました。それなら
最初から見なかったよ馬鹿野郎!!! ヽ(`Д´)ノたんぽこ通信 映画五十音リスト
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