前に衝撃のアルベルト<ロボ&大作となっていたのをそのうちに語る、とか書いたんですが、たきがは、理論の人じゃなくて感情の人なもんで、なんか理詰めで語れなさそうですから、ここは
・先に見たのが「機動武闘伝Gガンダム」だった。
・東方不敗マスターアジアがたきがはのいちばん好きなキャラだ。
・声はどっちも秋元羊介さんだ。
・監督もどっちも今川泰宏監督だ。
・よってマスターの印象とアルベルトの印象がかぶってしまう。
という理窟でロボ(後に「&大作」もつきますが)に軍配が上がったものと思われます。ということでひとまずけりをつけておきます。いや、必ずつけなきゃいけないものだとは思いませんが、○○だから、アルベルトよりもロボが好きなの〜ッという理窟にならなさそうな気がしてきたもんで。いや、いいんだ。影の主役はアルベルトとかいわれたって。
俺が好きなのはジャイアントロボ&大作なんだ〜!! ちゅうことでひとつよろしく。ああ、鬱陶しい。
で、大作が好きになったきっかけといいましたら(だいたい、たきがははショタコンの気はございませんが、なんで大作が、といわれるとこういう年相応のキャラってけっこう好きらしいんですよ。いや、背伸びしてるキャラも好きだけどさ。「オウガバトル64」のパウル=ルキシュなんてもろに壺ですしね)、Episode 5以降が欠かせないわけでありますが、大作好きだ〜!の目で見直したEpisode 1というのもなかなかおもしろいんすよ。山口勝平さんの声がまたいい具合なんですな。ご本人はこのEpisode 1を後で見直して、オープニングで椅子からずっこけた、とか仰ってましたが、そこんとこ、今川監督の指示が的確で、見てておもしろいのさ。
オープニングで凛々しく登場。その前の中条長官に始まって戴宗の兄貴でしめるエキスパートの一瞬の見せ場なんですが、大作とロボは別格、さすが主役、ちゅう登場でやんす。しかし、この後の「砕け、ジャイアントロボ」でずっこけたファンは多かろう。おうとも、わしもずっこけた。でもEpisode 1ではこれでいい。これで正しい。
さらに本編始まって、アクション続く列車のシーン。BF団ロボが正体を現して逃げるところに無頓着な声。「走って、もっと速く」に怒る黒旋風の鉄牛さん、25歳、男。
そりゃ、怒る〜、こちとら命がけで走ってるのに、もっと速く走れと言われたら〜、鉄牛じゃなくても怒るだろ〜♪ でも今度は銀鈴が聞きつけて「そのまま真っ直ぐ」ときたもんだ。ここらへん、Episode 5以降の大作は言わん、という気の抜けた感じがええですわ。もう、戦闘のプロフェッショナル、国際警察機構のエキスパートのただ中にたった一人で地上最強のロボット・ジャイアントロボを連れて紛れ込んでしまったふつうの少年、という感覚が素晴らしいですわ。いいぞ、大作。
さらに見事、BF団ロボを撃破して意気揚々と基地に戻らんとする。銀鈴と鉄牛に声をかける大作少年。
その晴れ晴れとした表情。地上最強のロボットを僕は使えるんだぞ、という自負、ジャイアントロボはこんなに強いんだぞ、という自慢。Episode 5で鉄牛の血の告白、を思うとますます味わい深いぞ、このシーン。Episode 1でも、この後、鉄牛が戴宗にぼやいてますが、大作を庇って大勢のエキスパートが命を落としているという。しかも銀鈴と鉄牛はこのEpisode 1が初対面。その前はどこの支部にいたのかわかりまへんが、おそらくジャイアントロボという地上最強のロボットを得る代わりに、草間大作という唯一無二の操縦者にしてジャイアントロボの最大の欠点も同時に引き受けねばならなかった国際警察機構にとって、襲いくるBF団から大作少年を守りきるのはどこの支部でも可能なことではなく、かなり重荷であり、かなりの人数を割かねばならなかったはず、だからこそ、アルベルトも言っていたが「トップクラスの腕前」の北京支部に来たのではあるまいかと思うのだが、なにしろEpisode 4以前の大作にその自覚はなくって(だから楊志に怒られるわけだし)、いまも銀鈴さんと鉄牛さんを助けてすごい!ぐらいの気持ちではいるんじゃなかろーかと。ま、鉄牛の言うように手柄を独り占め、とまではいかなくてもこの作戦への貢献度は大という自負はあるものと思われる。その思いがこの表情に表れてるんでないかと思うんすよ。
ましてやジャイアントロボはただの地上最強のロボットじゃない。お父さんの形見であり、お父さん自身であり、同世代の友人を持たない(環境的に持てない)大作にとって親友であり、まさに世界のすべてでもあるわけで、だから、一見、快活そうな少年に見えるけど、国際警察機構ではイレギュラーな大作は、他の人とのつき合い方、ましてや対等なつき合いちゅうのには恵まれてなかったんじゃなかろーかと思ってしまうわけであった。
というのは深読みしすぎかもしれないが、ファンの妄想というのはとかく暴走するものなんでここらへんで勘弁ならなくなった人はスルーしていただいて、まだ続けるが、大作が世の銀鈴ファンの怒りを買うような(と思うんですが、いかがなもんでしょ。あの銀鈴のデートの誘いを断るだと〜!!とこのシーンに怒りの拳をふるふるさせた御仁は少なくないと思われますが)デートのお断りをしてしまうのも、彼の人付き合いの不器用さがあるのではないかとたきがははふと余計な勘ぐりをしてしまってうるうるするのだった。
ましてや、「整備の手伝い」と言ったのに、ロボットの知識のあるはずもない大作が役に立てるわけもなく、銀鈴が一人でそっと見守ったように、大作にできることといったら、ロボの目を拭いてやるぐらいだったのではないかと。
しかし、ロボの目というのはカメラなんだけんど、必要とするのは黒目のほうであって、白目はたぶん、機能的には何の役にも立たないのではないのか、というのは勘ぐりすぎか。ちゅうか余計なお世話。
で、話はいささか飛んで、アルベルトに襲撃された北京基地、銀鈴、呉学人、シズマ博士、第3のサンプルとともに脱出をはかる大作。でも何かできるわけじゃない。銀鈴のようにオープンカーの運転もできない、銃も撃てない、呉学人のようにいざとなったら鉄扇子で守れない。サンプル持って震えてるだけ。絶体絶命の大作たちを助けに現れた戴宗と鉄牛。
を涙声で喜んじゃう大作少年、12歳。可愛いじゃないか。も、ほんとにふつうの少年。おそらくEpisode 5以降の大作はこんな声は出さないと思う。戴宗の兄貴のように助けてくれるキャラもいないしな。黄信なんかびんたしちゃうし、村雨は優しくないしな。だからこそのふつうの少年でいられた時。戴宗がいかに大作を可愛がっていたか、よくわかると思うんすよ、こういうの。楊志も言ってたけど、「自分たちの子どものようだった」って。27歳の戴宗に12歳の大作は大きすぎるが、いや、そんなことはそれこそどーでもいいんだが、戴宗は27歳にしてはかなり落ち着いているんでいいんだろうと。子どもがいたら、ほんとにめっちゃ可愛がったんだろうと。村雨はそんなことしないし、黄信も戴宗より年上かもしれないが、そんな気はなさそうだし。
しかし、大作もただの少年ではないのか(一応、草間博士の息子だし、工学系は強いかもしれないが、そういうエピソードはほとんどないような。Last Episodeで、残ってたシズマ管をオープンカーに突っ込んで運転したぐらいか)、単に鉄牛が機械に弱いのか(これはすごくありそうだ。だいたい、鉄牛は勉強はだめそうだし)、シズマ管と第3のサンプルの違いを指摘する大作に、思わず感心する鉄牛。
と盛り上がったところで大作たちはイワン操るウラエヌスに襲われ、ピンチ。ロボ、緊急発進でEpisode 2に続く。
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