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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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男たちの挽歌

監督:ジョン=ウー
出演:ホー(ティ=ロン)、マーク(チョウ=ユンファ)、キット(レスリー=チャン)、ジャッキー(エミリー=チュウ)、シン(レイ=チーホン)、キン(ケネス=ツァン)、ユー社長(シー=イェンズ)、ホーの父(ティエン=ファン)、キットの上司(ケン=トン)、ほか
香港、1986年

GYAO!で今度は「野火(塚本晋也監督)」を見ようと思ったんですが、イヤホンジャックが壊れていてヘッドフォンが使えないと台詞が聞き取りづらかったため、たまたま見つけたこちらを見ました。「セッション」は気になっていたんだけど、吹き替え版しかなかったもんで…

原題が「英雄本色」で、「ジャイアントロボ The Animation〜地球が静止する日 Episode 6」で、命の鐘の十常寺がバラン(は原作の「バビル2世」に登場したオリジナルの名前でこちらでは人工生命体っぽいという推測しかできませんが)と戦ってた時に「十傑集が英雄本色、玩具で遊ぶは笑止千万」と言ってました。語呂合わせっぽいけど十常寺が言うとそれっぽく聞こえるから摩訶不思議。
原題のとおり、落ちぶれていても、なお格好いいのは部下を侍らすシンじゃなくてホーやマークの方でしたが、わしの好みで言ったら、ホーの再就職先、好んで前科者ばかり雇用するタクシー会社のキンさんがいちばんかっちょよかったです。もう惚れるレベルです。

香港マフィアの幹部、ホーは、その姿を偽って病気の父と学生の弟キットを養っていたが、大学を卒業したらキットが警官になると父から知らされ、足を洗う覚悟を決めて、最後の取引をすべく弟分のシンを連れて台湾に向かう。だが、その取引は密告されており、取引相手の奇襲に加え、警官に追われ、やむなくホーは自首し、シンを逃がす。だが、そのことでホーの仕事がキットに知られた上、父も失ってしまい、報復に赴いたホーの親友マークは、敵を皆殺しにしたものの、自らも足に深傷を負ってしまう。それから3年後、出所したホーが香港に帰ってきた。だがキットは、そのことなどを理由に昇進できず、父の死もあって兄を恨んでいた。また組織のトップにはシンが上り詰め、不自由な身体となったマークは雑用係に使われていた。ホーは弟のために更正しようとし、キンが経営するタクシー会社に勤めて働き始めるが、組織はそれを許さず、マークもまた、ホーが帰ってきたのをきっかけに巻き返そうとする。一方、あくまでも兄を憎むキットは、上司の判断で捜査チームから外されるが、独自にホーや組織を追ってシンに罠にはまり、深傷を負わされてしまう。さらにホーの働くタクシー会社にも組織は攻撃してきた。堪忍袋の緒を切らしたホーは、組織の取引を記録したテープを強奪し、シンに200万ドルと船を用意するように持ちかける。目の上のたんこぶとホーやマークを快く思っていなかったシンは、本来の組織のトップであるユー社長を密殺して、ホーとマークを片づけようとするが、ホーは盗んだテープをキットの恋人のジャッキーを通じてキットに渡した後であった。マークを逃がし、一人、シンと組織と対峙しようとするホー。そこに兄と組織を追うキットが乗り込んできて、壮絶な銃撃戦が展開される。マークを失い、シンにとどめを刺したホーは、キットの手錠を己の手にかけて、「おまえが正しい」と言って警察に再度、自首するのだった。

いけいけだったマフィアの2人、ホーとマークが、1人は弟が堅気、よりによって警官になっちゃったんで足を洗うことにしたけど、なお追われた上、親友が足の負傷のために誇りを奪われたので反撃しました、という香港ノワールを造り出した記念碑的な作品、だそうです。その前はコメディかカンフー映画しかなかったんだそうで、そういえば、この映画、カンフーは一切、出てきませんでしたなぁ…。

監督のジョン=ウーさんは「ミッションインポッシブル2」や「レッドクリフ」も撮ったらしいんですが、「ミッションインポッシブル2」は、トム=クルーズの俺様格好いいだろ臭がふんぷんしてて予告よりもつまらなかった記憶しかないです。あと三国志は基本、好きじゃないんで「レッドクリフ」も見てないし。製作だと「南京1937」や「セデック・バレ」もやったそうなんですが。
そういやGYAO!の「キネマ旬報ベスト・テン」特集のページで、わしを誘うように「セデック・バレ」が載ってるんですけど、見られないってどういうことなの… (´・ω・`)

↓これ


人物はもちろんモーナ=ルダオですよv

チョウ=ユンファの出世作だということで主演男優賞取ってるんですけど、話的にはホーのが主役ですが、格好いいのはびっこになっても、まだ矜恃を貫こうとするマークだってことなんでしょう。ただ、わしがいちばん格好いいと思ったのは、挑発されても、なお戦うなと言ったキンさんでして、出番は少なかったけど、出るといちいち格好良かったです。「チャイナ・シャドー(ジョン=ローン主演!!!)」にも出演してたらしいんですが、あんまり覚えてないな…

兄貴憎しで動くキットは、どうにも視野の狭い、けつの穴の小さいがきんちょだったので、最後まで好きになれませんでした。お似合いのカップルだと思ったジャッキーのが、まだ大人になってたよ後半。

で、最後まで見て、ようやく、わしが見たかった香港ノワールは元祖のこれではなくて、「インファナル・アフェア」の方だったらしいと判明しましたが、まぁ、これもおもしろかったんでいいとしましょう。ただ「2」も見るかは微妙なところですが、キンさん出てるらしいんで見てみるか…

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