監督:デヴィッド=リーン
原作:ボリス=パステルナーク
出演:ユーリ=ジバゴ(オマー=シャリフ)、ラーラ(ジュリー=クリスティ)、トーニャ(ジェラルディン=チャップリン)、パーシャ/ストレルニコフ(トム=コートネイ)、ジバゴの兄(アレック=ギネス)、コマロフスキー(ロッド=スタイガー)、ほか
アメリカ・イタリア、1965年
ロシア革命の時代に生きた医師にして詩人のユーリ=ジバゴとその恋人ラーラを巡る男女5人の愛情劇。
なんですが、誰にも感情移入できなくて退屈はしませんでしたが、おもしろくもありませんでした。200分と超大作の映画でしたが、そんなに長いとか、まだ終わらないとか観てて思いませんでしたが、つまらなかったとは言いませんが、好みではありません。
主人公のジバゴがただ運命に流されていくだけで、その場その場でトーニャだったりラーラだったりとくっついたり離れたりしてまして、そこら辺がなんともかんとも。あと、最初、ジバゴの兄が亡くなったジバゴとラーラの娘を探して、という時間軸から話が始まって、そこからジバゴが子ども時代に母をなくし、トーニャ一家に引き取られるというところから時間を遡るという展開だったのですが、なぜかジバゴのお兄さんだけ、現代(最初と最後)以外は台詞がないというシナリオで、自分語りが入っちゃうのがわからなかったのですが、要するにジバゴとラーラの娘らしいトーニャという女性にジバゴについて語っているから、そういう展開だったんだなと今気づきました。
それにしてもラスト、このままでは赤軍につかまっちゃうラーラを、コマロフスキーが助けようと言ってるのに男の意地だけで断るジバゴというのは格好悪かったです。
男の意地>>>(越えられない壁)>>>愛人とその娘の命かよ!ってところが。
まぁ、コマロフスキーというおっさんは、もともとはラーラの母親の愛人として登場したのに、母親が風邪で夜会に行けないのでラーラを代わりに連れていかせて、ラーラはパーシャという恋人がいたのにコマロフスキーとできちゃって、それで母親が自殺をはかるというエピソードもあったんで、ラーラが何でそんなに男に好かれるのか、コマロフスキーも悪なんだろうけど、ラーラも悪女のたぐいに見えたんで、どっちもどっちというか、そんなことも思ってたんで、ラーラも好きになれず、かといってジバゴを待っているだけの奥さんだったトーニャも、ジバゴがパルチザンに囚われちゃうとモスクワ帰っちゃって、そのうちに亡命しちゃったとかありまして、どうなのとか。むしろ、自分の立場(共産党の極東自治政府で司法大臣)もうっちゃって、愛人だったラーラを助けようとするコマロフスキーのがいいとか思ったりしました。
テーマ曲は有名なんで知ってましたけど、トーニャという奥さんがいるのに、テーマ曲のタイトルは「ラーラのテーマ」というのが、この話を端的に説明してたんだわ。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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