船戸与一著。小学館。
船戸さんが外浦吾郎名義で原作をいくつか書いていた「ゴルゴ13」シリーズのノベライズというか原作というか小説です。Wikiで調べたら、あと2冊あるそうで小説化したのもこれだけだそうです。
死霊の泉と呼ばれる猛毒の抹消を巡り、CIAと元KGBの元諜報員と、それぞれの組織に雇われたゴルゴの活躍を描く。
なんですが、「ゴルゴ13」というのはどんなプロが出てもゴルゴを越えることはないわけでして、そこがおもしろくないんで、わしはたまにしか読んでないのですよ。まぁ、全巻読破するには多すぎて気力が萎えるという問題もあるわけですが、何をやってもゴルゴ最強なんで、どんな事件があってもゴルゴが解決しちゃうという展開なんで、どんな強敵もゴルゴの引き立て役に過ぎないというのが退屈でした。
CIAと元KGBの元破壊工作員とか、最強のハニー・トラップとか、ネタはそれなりにおもしろそうなんですが、船戸さんの著作に共通の世界の辺境での扮装からアメリカとか先進国の帝国主義を抉るような展開でもなかったんで、まぁ、こんなものでしょう。
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