監督:マイケル=オズワルド
原作:リチャード=ヴェルナー
2014年
TLで流れてきたので見てみました。
日本のバブルの創出と崩壊を取り上げたドイツのエコノミストの著作で2001年のベストセラー「円の支配者 誰が日本経済を崩壊させたのか」を映像化したドキュメンタリー映画です。
「失われた10年」とか言われてるように、いまだにバブルと、それに続く新自由主義経済による「構造改革」から立ち直れていない日本経済を、戦後から描くことによって、日本の経済の仕組みとバブルの創出、その崩壊、ひいては韓国、タイ、インドネシアでの「構造改革」と欧州中央銀行までを暴き出しており、経済に弱いわしには、言ってることがほんとなのか嘘なのか簡単に判断もできないんですけど、ただ、日本という国の経済が日銀による統制が1980年代までがっちり行われており、資本主義と言っていいのか怪しくなってきたのだけは確実であることだけはわかりました。あと、この国が民主主義ではなくて、やっぱり選挙で選ばれてもいない官僚という名の似非エリートたちによって動かされており、そういう連中はアメリカの影響を多大に受けているのだということは再認識しましたし、そういった官僚が、そもそも敗戦で何のダメージも受けずに例外なく同じような地位に収まったというのも、この国が病膏肓に入る状態まんまじゃんな認識はますます強くなりました。
2001年と古い著作なので、今見るといろいろと批判も少なくないようですが、わしも経済には詳しくないどころか真っ暗なので、本を読もうとは思いませんけど、バブルの時期をこのように言ってのけた人は日本人のエコノミストとかアナリストとか称する連中のなかには一人もいなかったように記憶しておりますので、一見の価値はあると思います。
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