前田哲男・纐纈厚共著。高文研刊。
副題が「昭和の戦争を演出した将軍たち」です。そのタイトルのとおり、とかく美化されがちな大日本帝国の将軍たちについて、どういう考え方で何をしたか、主に知られざる功罪の罪の方を明らかにした書です。
たきがはも、こういう人たちには幻想は欠片も抱いていないので、予想どおりの結末なんですけど、まぁ、予想以上に酷かったというか。
収録は
東郷平八郎、山本五十六、井上成美、田中義一、東篠英機、辻政信、長勇
です。個人的には硫黄島の栗林忠道、ラバウルの今村均、沖縄の牛島満、あと、さすがに美化したのは聞いたことがないんですが、単にわしが知らないだけなのかもしれないので、インパール作戦の牟田口廉也あたりなんか、鋭く突っ込んでほしいので、是非、続編書いてほしいところですね。
東篠英機、辻政信は「
満州国演義」と「
戦争と人間」でさんざん突っ込まれてましたが、10年くらい前に「プライド」とかいうクソ映画もあったなぁとか。あれ以来、
津川雅彦大嫌いなんですが、予想どおりの路線を走ってるようで…。
本が古くて状態が酷かったんで、今の時代に、是非、加筆して、人数増やして新装版とかどうでしょう?
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