出演:グレニスター(ジョン=ウェイン)、チェリー(マレーネ=ディートリヒ)、マクナマラ(ランドルフ=スコット)、ほか
というわけで、ジョン=ウェイン映画です。1946年と古く、キャスティングを見る限りでは主役はグレニスターとチェリーですが、ネーム・バリューとしてはマレーネ=ディートリヒ、ランドルフ=スコットに次いで3番目にランクイン。まだ「駅馬車」とかで名前が売れたばかりの頃だからでしょうか。まぁ、ドイツからの亡命に戦地への慰問も熱心に行っていた大女優マレーネ=ディートリヒに比べると落ちちゃったんでしょうな、この頃は。
ゴールドラッシュに沸くアラスカ。酒場を経営するチェリーの恋人グレニスターとともに、判事とその姪、金鉱を監督するマクナマラがノームの町にやってきた。だが、その時から町には不穏な空気が漂いはじめ、グレニスターも鉱山を取り押さえられてしまう。
で、ちょっと推理物って感じをさせつつ、一転してガン・アクションと壮絶な殴り合い。ううむ、ジョン=ウェインの殴り合いを見ていると、「武闘家とは拳でしかわかりあえぬ不器用な人種」とか思い出しましたが、別にわかりあったりはしません。
マレーネ=ディートリヒが抑えめで、酒場の女チェリーを好演。若い(と言っても30代)ジョン=ウェインを主役として立てた感じです。
で、ジョン=ウェインの西部劇といったらお約束、ヨッパライじじいの登場ですが、今回もデクスターというとっつぁんが登場、愛用の銃にベッツィ(しかもライフル)と名づけて、「ベッツィが機嫌が悪い」と言っては銃をぶっ放す、でもいざとなったら頼れる相棒を好演、ええキャラだ〜 あ、無法の町で銃をぶっ放す話ですんで、ジャンルとしては西部劇です、これは。
最後は壮絶な殴り合いの果てに彼女も取り戻し、奪われた金鉱も取り戻す。ジョン=ウェイン映画のお約束みたいなもんですわ。でもおもしろい。しかも今回、両手に花でもてもてというのも、後期の映画ではほとんど見られない(そもそもヒロインもいない)ので、さすが若さだわ〜と感心しました。
「ビッグ・トレイル」の棒読みみたいな台詞廻しに比べると、まだ若いけど、ずっとうまくなってたし。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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