岡野玲子著。メディアファクトリー刊。
たきがはの好きなファンタジー作品ですが、実はこの方の「陰陽師」って読んだことねぇ。一回、ぱらぱらって立ち読みしてみたことはあるんですが、どうも腰を据えて読もうという気にならない。陰陽師ものなら「帝都物語」でおなかいっぱいか、たきがは? あれを陰陽師ものと言っていいのか? 一時期、別の漫画家さんの安倍晴明ものを買ってたこともあるんですが、そのうちに飽きちゃって、安倍晴明は誰かと戦うという明確な目的などがあるわけではないので、いくらでも続けられると思われます。で、少年漫画の連載のようにいつまでも終わらない話にそのうちに飽きてしまったという。たきがははほんに飽きっぽいので、少年漫画は実は全巻買ったためしがありません。すでに完結してる漫画は別ですが。
手塚治虫とか横山光輝とか巨匠の作品が読みたいのは、ちゃんと完結してることがわかってるせいかもしれません。そう言えば、手塚治虫全集とかって出始めてましたが、うちにこれ以上、本を置くのがいやなので、やっぱり買わないだろうなぁ。でも読みたいなぁ。「鉄人28号」とかも読みたいのだがなぁ。
閑話休題。
というわけで、この「消え去りしもの」です。副題というか、作者はタイトルを「Missing Link」とつけたかったそうなのですが、発表当時の少女漫画界では横文字のタイトルは許されなかったそうで、日本語タイトルになったとか。進化論でよく言われる、人間と類人猿のあいだを結ぶものというやつですな。それが魔術師で、とある世界を巡る、魔術師たちの戦いを描いております。
掲載誌が「グレープフルーツ」って懐かしい! 今では廃刊となってしまいましたが、出た当時はずいぶんと先鋭的な雑誌が出たなぁと思ったものですけど、その「グレープフルーツ」でも英文タイトル駄目だったのか。
話がよくわからなくて、何回か読み直しました。主人公の妹のテューレが良い。あとは、精緻なペン先で描かれたような世界が美しく、この世界観にどっぷりひたって読むのがおもしろいかと。
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