ケリー最期の回です。ラストのケリーの独白は涙なしには見られません。・゚・(つД`)・゚・ やっぱりこのアニメ、DVDほしいなぁ!
敷島博士をさらったケリーはどこかの洞窟に潜んでいました。彼の具合の悪そうな様子に敷島博士は診てあげようと言いますが、ケリーは不信感からそれを依頼できません。しかし、敷島博士はケリーが自分をさらったのが、修理をしてもらうためとわかっていたので、半ば強引に診るのでした。敷島博士の名は、もはや世界中に天才ロボット科学者としてとどろいているものと思われます。何かと引っ張りだこですしね。ま、時々見せるマッドな一面さえなければ、人格者なんですけど…
一方、敷島博士の行方を案じつつ、正太郎たちはロケットの防御に当たります。そこへ敷島博士が戻ってきました。明らかに怪しいんですが! 博士は予定どおりロケットを打ち上げるよう命じます。ギルバートと鉄人28号でロケットを守り、ケリーは大丈夫だと言い張る敷島博士。ていうか、ギルバートを打ち上げるためのロケットなのに、ギルバートを打ち上げないというのが怪しさ大爆発なんですけど…
ところが、ロケットの発射台に点火された途端、敷島博士はケリーの正体をあらわにし、ロケットの方へ向かいます。
それを止めようと正太郎は鉄人を動かしますが、当然、ギルバートに妨害されます。
不自由な身体でロケットへ近づくケリー。
それを止めようとする正太郎。阻止するギルバート。
しかし、ケリーの強い思いが通じたのか、ギルバートは鉄人の腕を引きちぎってしまいました。
そこへ本物の敷島博士が帰還。彼はケリーをロケットに乗せてやるよう言います。
発射したロケットに飛びついたケリー。
なおもそれを止めようとする鉄人に投げられて、ギルバートはロケットの噴射を浴びてあえなく消滅… はやッ!
一方、しがみつくケリーを乗せてロケットは発射しましたが、大気圏を突破する時の摩擦でケリーもまた、星々を垣間見ながら散ってしまうのでした。
それから数週間後… 正太郎たちを本物のジョンソンが訪ねてきます。
ジョンソンはケリーの弟でした。2人は戦災孤児で、戦争のない世界、宇宙への憧れを抱いて育ちました。ケリーはドラグネット博士の超人間に身体を提供し、宇宙へ行こうとしますが、あえない最期を遂げます。超人間の開発を辞めたドラグネット博士は、助手にジョンソンを迎えて月開発用ロボット・ギルバートを作り出します。ところが、雷のために復活(第9回の冒頭)し、ジョンソンを閉じ込めて、ジョンソンになりすまして日本へやってきたのです。しかし、超人間には寿命が極端に短いという欠陥があり、ドラグネット博士にそれを修理してもらおうとしましたが、雷のために電波障害を起こしたケリーはドラグネット博士、牧村博士を殺してしまったのでした(どっちの博士が殺される時も雷が鳴ってるわけです)。そして、最後の頼みの綱として敷島博士に修理してもらったケリーは、ロケットにしがみついて、宇宙へ脱出しようとしたのです。
ケリーのわずかな遺品を抱いて帰るジョンソンを見送りながら、正太郎はわずかでも夢をかなえられたケリーは良かったんじゃないかと言います。
そして、そのことを証明するかのように、ロケットに乗ったケリーが身体を失いながら、宇宙を見た喜び、戦争のない世界に至った喜びを独白するシーンでこの回は終わります。ケリーの切ない思い、まるで子どものような弾んだ声が、涙無しには見られぬ名シーンです…
・゚・(つД`)・゚・
ちなみにケリーとジョンソンのCVは、原康義さんです! 素晴らしき人だったのかッ!
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