単発シリーズはこれで最後のようです。サブタイトルは「怪盗ブラックマスク」。
怪盗ブラックマスクの出現に大塚署長が手も足も出ないところからスタートです。そんなに無能な人ではないのですが、なにしろ敵はどんなところにも忍び込んで、幽霊のように消えてしまうのです。実際の帝銀事件までからめてくる辺り、時勢の取り込み方がうまいです。でも、こういう事件はある程度の年齢以上の層でないとなかなか知らなかったりしそうですので、やっぱり大人向けのアニメかな〜と思います。
そして、ついに怪盗ブラックマスクは、正太郎にも挑戦状を突きつけてき、一度は鉄人が捕まえたものの、逃がしてしまうのでした。
話を聞いた敷島博士は瞬間移動装置のことを思い出し、有本時計店を訪ねます。この店主の声が滝口順平さんだ! 今はしがない時計屋の店長ですが、かつては瞬間移動装置の開発にいそしんだ科学者でした。
ところが、実験はなかなか成功せず、有本博士は研究をやめることにしますが、息子の影郎が反対します。どうやら、この影郎というのがブラックマスクの正体のようです。
とうとう怪盗ブラックマスクは、鉄人のリモコンを盗むと予告します。そこで正太郎は大塚署長と相談してブラックマスクを捕らえる作戦を立てますが、手違いで消えていくブラックマスクとともに消えたのは大塚署長の方でした。
ブラックマスクの隠れ家で影郎の正体を現したブラックマスクと対峙する大塚署長。その時、リモコンに取りつけた誘導電波により、鉄人が現われ、正太郎たちもやってきました。
しかし、ブラックマスクは瞬間移動装置で逃げようとします。
すると、鉄人がブラックマスクの隠れ家ごと瞬間移動装置を破壊してしまい、ブラックマスクは家ごとどこかへ消えてしまったのでした。
影郎がブラックマスクだと知った有本博士が、海岸からその光景を眺めていましたが、彼の左腕は実は義手で、以前、瞬間移動装置の実験を行っていた時に間違って南極に飛ばされてしまい、その時に失ったのでした。
そして、ブラックマスクが飛ばされた先には父の片腕が眠っており、影郎は南極に飛ばされたことを知るのですが、もはや瞬間移動装置は壊れ、どこかへたどり着く当てもありませんでした。
最後は自業自得っちゅうか、「助けてくれ〜!」と悲痛な影郎の叫び声で終わるんですけど、前の2作の重たさに比べるとちょっとコミカルな印象さえ受けます。わりと軽めの話でした。
それにしても、前に親父さんが飛ばされた場所に飛ばされてしまうとは、凄い確率だな!
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