横溝正史著。角川文庫。
こちらも映画を先に見ているので、いつ例のシーンが出るか、どきどきしてたら、あれは映画ならではの奇をてらった演出だったんだな〜とわかった。最近、Jetさんの漫画で読んだんだが、あれはまた3人娘が気違いそのものでかなり濃かった。小説として読むと、それほど無茶苦茶ではないキャラだった。
戦友、鬼頭千万太の遺言で獄門島を訪れた金田一耕助。千万太は「俺が帰らなければ、妹たちが殺される。妹たちを守ってくれ」という不気味な遺言を残して事切れたのだ。だが、そんな彼らをあざ笑うかのように千万太の3人の妹、月代、雪枝、花子が次々に殺害される。花子は木に逆さづりに、雪枝は釣り鐘の中で、月代は祈祷の最中に。果たして犯人の目的は何か? 殺人事件の背後で動く復員兵は、3人の従兄、一なのか?
懐かしいですね〜、獄門島。しかし、たきがは、古谷一行氏が金田一さんやったはず、という以外はキャスティングを全く覚えておりません。もう1回映画を見直したい気もしますが、ホラー映画は苦手なんで、びびりまくるのが目に見えてますから、見ようとは思いません。
こうして読んでみると、改めて金田一シリーズはおもしろいなぁと思います。しかし、映画はあれだけ見たのにほとんどのキャスティングはきれいに忘れていて、唯一まともに覚えているのは「八つ墓村」の主要キャストと「女王蜂」のヒロインが中井貴恵さんだったということだけ。うーん、金田一さんが狂言廻しに徹して、周りがはっきりしてたから「八つ墓村」好きなのかなぁ(夏八木勲さんのラストの笑いがすげえ怖かった、小川真由美さんが実は犯人だとわかってからの狂気っぷりが最高だった、という以外に)。
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